ぬるま湯に浸かりすぎた

もう1個夏の記事を書こうと思っていたら
いつの間にやら夏が終わりそう。

朝晩は少し涼しく、過ごしやすくなった。
ぱっと温度計を見てみた。30℃。あら？
平熱近い異常気象に慣れてしまったのか。

令和ちゃん、これが夏の快適な最高気温だよ。
6年目だしそろそろ覚えていこうか。なんてね。

やはり執筆(というほど立派なものではないけれど)は
ある程度勢いがないと書けないなとしみじみ。
後で書こう、となると同じ鮮度では書けない。
鉄は熱いうちに打たなきゃね。
ということで、今は夏より現状のお話。

9月に入り、派遣のお仕事も3ヶ月目。
非常にノンストレスで驚く。
人間関係のいざこざもなく、
仕事内容も…まあ苦ではない。
毎日定時ぴったりに帰れるし、
休日突然電話がかかってくる…なんてこともない。

 幸せすぎる。適温。ぬるま湯。

そう、ちょっと甘えすぎた。

今までがハードすぎただけに
贅沢だけれども
｢なんか物足りない｣とすら思う始末。サイテーだ。

そしてこれはよくない癖なんだけれども
｢こんなに幸せでいいのか？｣と
ついつい思ってしまう。
自ら茨の道に進みたがる。
不幸体質というかなんというか。 

後から奈落の底に落ちてしまって
這い上がるのに時間がかかってしまうなら、
先に小さい落とし穴にハマっておこうかなみたいな。なんじゃそりゃ。

そんなことを思っていたから、
神様が試練を与えてくれたのかもしれない。

そう。お金が無い。

無いと言うと本当にそうなりそうだから
口座に100億あると思って生きていたんだけど
先月は人生で初めて底が見えた。

お金が無いってこういうことなんだと
初めてわかった。
そういう意味ではいい経験だったかもね。

幸い早い段階で気づき、
日雇いバイトを増やしたりして
なんとか借金することなく生きている。

もちろんこんなことは親にも言えない。
こんなこと言ったら心配されて
100%家に帰ってこいと言われる未来が見える。
せっかくここまで積み上げてきた信頼が台無しだ。

それにしても何でだ？という疑問が浮かぶ。

ブランド物が好きな訳ではない。

毎年海外旅行に行っている訳でもない。

美容代も最低限だし…となると
答えは1つ。

そう、食費。

ここ1年、前職のストレスで
食欲がバカになっていたのだ。

普通に1食食べても足りず、
惰性でお菓子や揚げ物を食べる日々。
酷い時は食べても食べても足りず、
カップ麺を3杯とポテチ1袋、アイスも食べたり。

コンビニスイーツはご褒美と言っていたのに
いつの間にやら日常に。
値札なんて見たことなかった。
その時に食べたいものを買っていた。

…塵も積もれば、って本当に恐ろしいもので、
胃もそれに慣れてしまっているから
ずっと惰性で食べ続けてここまで来た。
身に蓄えた分、貯金が減っていたことにようやく気づいた。

それに拍車をかけたのが現職の給与問題。
とにかく給与が安い。安すぎる。

いい歳して、今までの月給の中で1番安い。
情けない。大学まで行かせてもらったのに。
派遣社員も正社員も全く同じ仕事をしているのになあ。

今月は契約更新月ということもあり、
派遣会社から連絡が来た。
来月契約社員になれば昇給すると聞いていたので
わくわくしながら確認した。

契約社員 時給＋50円。
契約期間 10/1～12/31。

あの時の絶望をわたしは忘れない。

昇給、という言葉に
期待をし過ぎていたのかもしれない。
だけど＋50円って。
1日＋400円。20日稼働で＋8,000円。
悪くはないように見えるが、
急に今の生活が楽になる訳でもない。

しかもこの絶望を味わった次の日から
台風で会社は休みになった。
そう。いい会社なのだ。

ただ時給で働いている人間にとって、
天災は相性最悪。

願ってもいない4連休。
ただじっとするしかない。
耐えきれず1日だけ日雇いバイトを入れたが
あそこで働いていなかったら
普通に死んでたかも。結構ギリギリだった。

それくらいお金が無いって心の余裕が無くなる。
今回で嫌という程実感した。

でもひとまず冷静に深呼吸。
おかげでじっくり考える時間が出来たからよかった。

うん、辞めよう。

いい職場環境。いい人間関係。いい仕事内容。
それを手放すのは惜しいけれど、
手放さないと得られないものもある。

弊社は退職率が低いため、もしかしたら
この先何年、何十年と頑張っていれば
昇給することもあるかもしれない。

ただ、今月、来月生きていけないとなると話は別だ。そんな流暢なことも言っていられない。

ギリギリで生きてる。

痛い目見ないとありがたさに気づかないね。

少し生活の質を落としてでも、今の仕事を続けながらとりあえず生き延びる手もありはしたし、できるならそうしたかった。

でもそれでは自分の心が死んでしまうと思った。
し、周りにも心配をかけ続けることになる。
ずーっとHPが減り続けていくみたいな。
それだけは避けたかった。

それならこの何ヶ月間かはしんどくても、
HPがドカンと減ったとしても、
今よりも給与が良いところで
｢生きるための仕事｣に就くことを
優先した方がいいと思った。

うん、そうしよう。

無理やりポジティブに考えて
人生これからこれから〜！とへらへらしつつ。

今回の件には正直かなり堪えており、
一気に食欲もなくなったし
生理も止まってしまった。
案の定体重も減った。
まあ健診前だったからちょうど良かったけど。

お金のなさは余裕のなさ。

心までも卑屈になっているのが自分でもわかる。

幸い最近は人と関わることがほぼないため
当たり散らすこともないが、
それはひっくり返すと
ストレス発散できてないから溜まっていく一方だ。

ぬるま湯もたまには排出しなきゃね。

と、溢れまくった誰にも言えないこの思いを
ごめんね、と思いながらここに吐き出し
明日からも平然とした顔で生きていく。

文字通り、0から、頑張っていきます。