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テレワークと出勤7割減

偉い人たちは異口同音に、「出勤7割減」「テレワーク導入を」とおっしゃる。


その反面、大手企業で大規模なワクチン接種を呼びかける。


出勤せずにワクチン接種?


そもそも7割テレワークにすることは可能なのだろうか。


社員だけで有れば、業務命令として自宅勤務させることはできるだろう。


しかし、円滑に業務をこなすため、お客様や外注先など取引先とのやり取りも全てリモート取引になる。


自社の方が立場が上であれば、半強制的に「ウチは今後テレワーク導入になるので」と言い切れるが、まぁ普通はそうもいかない。


テレワークで仕事をするということは、相手先もテレワークできる環境にあるという前提である。


一企業だけがテレワーク化しますと言っても、足並みを揃えるのは困難であろう。


また、テレワークを導入して出勤率を7割減にすると言うことは、テレワーク不可能な業種が3割しか無いと言うことになる。


本当にそうだろうか、身の回りを見渡してみても到底3割以上は有りそうだ。


様々な職種、企業規模によってテレワーク導入の順序と時期は異なる。
一足飛びには行かないのだ。


本気で企業にテレワークを導入させて、出勤率7割減をのぞむのならば、国家事業として「日本総テレワーク化計画」を行わない限り無理であろう。


テレワークの本質が分かっていらっしゃらない官僚や政治家の先生がいくら熱弁を奮ったとしても、机上の空論である。


つまり、今のままお上が指示だけして手を差し伸べなければ、テレワーク導入は遅々として進まず、出勤7割減などは不可能に近い。


それでも、出勤7割減を押し付けたいのであれば、せめてそのセリフの前に「テレワーク可能な職種の方達は」と付け加えて発言をしてほしい。


国民がまだ聞く耳を持っていてくれれば。

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