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日本人のテレワーク 〜勤勉な日本人(中編)

企業での立場が上になればなるほどより勤勉になる。

砕けて言ってしまうと「失敗ができなくなってしまう」からだ。

ケアレスミスであっても自らの立場が揺らぐ。

ましてや、部下の失敗の責任も重くのしかかる。

加えて、企業のトラブルに巻き込まれて仕舞えば、従業員の命運ですらその責任の上にあるのだ。

必然的に「冒険はしたくない」「できるだけ波風立てずに」「部下は目の届くところに」となってしまう。

テレワークとは真逆の発想だ。

しかし、真面目で勤勉な日本人の心意気でもある。

失敗を恐れるのではなく、何か不慮の事態が起きたとしても、最小限の被害、損害で済ませる自衛手段なのだ。

しかし、今回のコロナ禍のような世界規模の厄災にはそのような考えは通用しなかった。

ある意味日本人の勤勉さが足枷となり、多数の企業が対応を渋ったと言って良いだろう

<続く>

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