見出し画像

みんなの家のカレーライス

息子がまだ小学生で、地域のサッカー少年団に入っていた時のこと。

一日がかりで行われる、年に数回のイベントの日には、チームのお母さんたちが、家からカレーをお鍋いっぱいに作ってきて、みんなでお腹いっぱいカレーを食べるという習慣があった。

「一緒に戦う仲間」と「グラウンド」で一緒にカレーを頬張る。ゲームをした後の子供たちは美味しそうにモリモリ食べる。そんな様子を見ているだけで、頑張って作って良かったと毎回思う。

コーチと子供達がお腹いっぱいになった後は、ママ達も「カレータイム」。

8人位のママが、「我が家のカレー」を持ち寄るのだが、条件は「1000円でカレーを作って来て下さい。」だけ。みんな「カレー」なのに、見た目も味も全く違うカレーがズラリと並ぶ。

お肉も「牛」「豚」「鶏」の三種類。例えば「豚肉」でも、「こま切れ」「かたまり」「ひき肉」など、お肉の切り方によっても、いわゆる一般的なカレーになることもあるし、キーマカレーになることもある。

そして、野菜の切り方でも食感が全然違う。具がゴロゴロのカレー、じっくり煮込んでとろけるようなカレーなど様々だ。

もちろん「ルー」も何十種類も市販されているから、全然違う味になるし、中には自分でスパイスを合わせて作って来てくれるお母さんもいた。

これだけ考えてもわかるように、その家には、その家の「おうちカレー」が存在する!とても面白い。私はカレーを特別好きではないけれど、「今日は〇〇くん家のカレー。」「次の日は△△君の家のカレー。」と日替わりで出されたとしたら、毎日でも飽きずにカレーを食べ続けられんじゃないかと思う位「みんなの家のカレー」は違うのだ。

朝早く、または、前の日から準備をした「愛情たっぷりのカレー」は、どれも本当に美味しかった。子供が大きくなってしまったら、カレーパーティーをする日はやって来なくなってしまうのかなぁと思うとちょっと寂しい。




毎日のおうちごはんのことで困っている人を減らすために毎日頑張っています。今はYoutube撮影用の機材購入の資金に宛てさせて頂きたいと思っています。