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母親が気づいたかもしれない
社会人になってから、にゃりぺよはほぼ帰省しなくなりました。
帰省するにもお金がかかるし、実家は居心地が悪いからです。
なかなか数万円かけて、暴言飛び交う家に帰りたいとは思わないですよね…。
しかしにゃりぺよと仲よし親子だと思っている母親は納得しませんでした。
初めのうち、母親は帰省するよう何度も言ってきました。
にゃりぺよが帰省したら一緒に行きたいお店、一緒に食べたいものなどを語っていました。
にゃりぺよは「そのうちね」と繰り返し、意地でも帰りません。
母親はにゃりぺよのことを親不孝に思ったでしょう。
その後、結婚したにゃりぺよは夫と一緒であれば帰省するようになりました。
一人だと母親にイヤミを言われて死にたくなりますが、夫がいれば母親はにゃりぺよに手出しできません。
にゃりぺよは帰省しても、夫との時間を優先させました。
以前帰省したときのように、母親とお出かけすることはしませんでした。
徐々に、母親もにゃりぺよが帰りたくないと思っていることに気づいたようです。
久しぶりに一緒に出かけたいことを、控えめに話すようになりました。
さすがの母親も、年を取って丸くなったのかもしれません。
今さらにゃりぺよが大事な一人娘だったと気づいたのかもしれません。
毎日連絡してくることと、過去ににゃりぺよを蔑ろにしたことに目をつぶれば、もう普通の母親のようです。
「一緒に出かけたい」そう言われるだけなら耐えられるかなと思い、にゃりぺよはそういうときに母親を邪険にするのをやめました。
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