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Yurizono
2020年12月1日 00:48
ただ一つ、長身だったと言うことを除いて、自分の将来は何の変哲もなく、ただ普通に学業を終え、結婚して家庭を持つことだと思っていた。親戚の結婚式でピアノ伴奏を頼まれ、大役を授かったなどと浮かれていたけれど、自分の指と鍵盤の相性を知らずに本番を迎えることで親戚中の恥さらしになってしまうことが怖くなり、新郎新婦の打ち合わせの際に式場へ連れて行ってもらった時のこと。「お名前なんて言うの?」僭越な