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ドラえもんチックじゃない ちゃんとアンケートに答えました

先日、アンケートに答えた。別にそこら辺を歩いていてキャッチされたわけではない。幾度となく同じような内容のアンケートに答えてきたが、今回のは見返りがある。うふふ。何度も断ってしまうが、だまされているわけではない(と思う)。
その質問の中に、次のようなものがあった。

日頃業務を行う中で、「こんなものがあったら便利だな」というものがあったら教えてください。

何ともドラえもんチックな質問じゃないか!
いや、どこでもドアがほしいよ。教科書や資料集の写真より映像。今はGoogleマップとかYouTubeとかで動画がたくさん見られるから、それは参考になるさ。でも、一番は実物を見せること。暑さや寒さ匂いまで感じられれば、確実に子どもの心に残るから。
タイムマシンも良いか。歴史の学習において、確実に史実を体験することができる。しかも、元の世界に戻るときに時間を調節すれば、時間を守れないことが存在しない。
もしもボックスは、道徳で使えるか。実際を体験してその恐ろしさを知ることができれば、罪を犯すことを自分でためらってくれるのでないか?

こんな夢のような答えを、アンケートの送り主が求めていないいないことは百も承知……。一応私も大人なので。

いざ真面目に考えてみると、これがなかなか思いつかない。
でも、珍しく真面目に考えた私はこう書いた。

教室にプロジェクションマッピングができるようになってほしい。

国語を教えていると、多くの要望が国語科に押し寄せてきているのを感じる。書くことも読むことも話すことも聞くことも全部国語なのだそう。昔に比べて、物語を読むということが授業で激減している。
サーカスのライオンとかサラダでげんきとか、教科書のおなじみの教材は今では見当たらなくなっている。(ごんぎつね、大造じいさんとがん、海のいのちはかろうじてあるようだ。)
なくなって何が増えたのか。討論をしたり、メモをしたり、人の意見を聞いて要約したり……。確かに必要な力なのだろうが、何だか寂しくもある。
日本の名作を読む機会が学校ではなくなりつつあるからだ。

そうなると、着実に読み取る力が衰えてくる。悲しいことにこれが現実。名作にどっぷりつかり、本ってすばらしいな、他にも本を読みたいなってこともなくなってくる。
だから、ごんぎつねを一緒に読んでいても、子どもはピンとこない。昔話に触れる機会はほとんどない。竹取物語=かぐや姫って知らない小学生は当たり前にいる。

教室にプロジェクションマッピングがあれば、そんな子どもたちが、一瞬にしてお話の世界に入り込めると思いませんか?
ごんぎつねでも海のいのちでも、その場面の情景を教室に再現して授業を進めればすごく楽しいし、雰囲気を知ることで人物の気持ちを考えやすくなると思うんだけどなあ。

その活用方法は、国語に限ったことではない。
社会や理科、他にもいろんな使い方が想像できる。
学習するとは真似をすることだが、想像するということもとても大事なスキルのひとつだと思う。

この名案、決して遠い未来の話ではないと思うんだけどな。

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