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第十七稿 発露する一滴を直接口にする

O氏の曰く、時間が、つながっていたいと考える人との交わりが、何よりも大切だという言葉が胸に迫る。
キャリアポルノを開けば見つかる言葉。だが、真に胸に迫るということは、その人の人生という幹から少しずつにじみ出し、発露する一滴を直接口にする以外、ないことなのかもしれない。(十六稿より)

そして、Y氏の登場である。

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文学者と批評家。だが、互いにその作品を干渉し合うことはなかった。ただ、書簡を交わし合うのみ。 あるとき、二人にとって共通の恩師がこの書簡に触れる。詩人であり文学者であり思想家であるY氏。 初めての出会いから20年が経っているのに、それぞれがお互いのことを何も知らなかったような気がする。 書簡を介して、本当の自分を見つけていく。

往復書簡

20,000円

大学時代の先輩にあたる教師――仮にO氏と記しておく――との、事務的なやりとりから発展した往復書簡の一部始終である。ただのメールのやりとりと…

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