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地球の歩き方~金星編

ホロスコープは、私たちが生まれた瞬間、生まれた場所から見える星たちの配置図です。同じホロスコープが誕生するのは、二万五千年に一度と言われています。少なくとも同じ時代に、完全に同一のホロスコープを持つ人は、まず、存在しないと言えそうです。(双子でも微妙に違う)


ホロスコープに描かれた様々な情報とは「才能・魅力」だと、私は理解しています。すべてはオンリーワンの個性であり、「唯一無二の私」にしかできないことがあるからこそ、私たちは、今、ここに生きています。


グランドクロスがあるから、スクエアだらけだから、私は不幸。グランドトラインがあるから、トラインが多いから、私は恵まれている、などと短絡的に捉えるのは、全くナンセンスです。自分自身とプログラムを受け入れ、そこから、いかに感謝と喜びを自ら生み出すことができるか?その視点に立てるかどうか?大事なことはそれだけです。


唯一無二の無限の種たち(星)を、どう生かして、どう花を咲かせるか?そのチャレンジに全力で取り組むための「ヒント・確認・意識づけ」として存在している魂の地図がホロスコープなのです。

この過酷で苦しく、そして、麗しく甘美な、地球人生を歩いていくために、とても重要な「金星」をどう生かすかというお話です。金星は甘い星と言われます。確かにそうだと思います。しかし、本当に甘いだけの星なんてあるのでしょうか?そんなのあるはずがありません・・・

私の金星(水瓶)は、木星と合で4室にあります。4室カスプも水瓶座です。占星術師さんは「生まれたお家は恵まれていますね」と仰います。星の通り、確かにそうだと思います。権力やシステムに服従しない、ある種の強烈さを持つ父ではありますが、善良で博愛精神に満ちた家庭で育ちました。


父は女の子を切望していたのに、男子が二人続き、ようやく生まれた待望の女子が私です。私の誕生に、父も兄たちも歓喜したと言います。歳の離れた兄二人は、末っ子の女の子として、私を特別扱いしていました。家族という小さな世界の中で、大切に守護されて育った私です。単純に、私の金星は「満たされる方向性で誕生した」と言えます。


これが、もしも、3人姉妹だったらどうでしょう?もしも、私が長女で下に妹が二人いたらどうでしょう?きっと、私の金星意識が傷ついていたのではないかと思います。親の愛を自分に向けようとしたり、女性として一番優位に立とうとしたかもしれません。恐らく「女性であることに対する何らかの競争意識や劣等感」が生まれていたに違いありません。その意味でも、阻害されることなく、のびのび育った金星と言えるかもしれません。


しかし、この4室・木星×金星合を、単純に「幸運、恵まれた配置」と捉えるほど、地球人生は甘くはありませんw


ソフトアスペクトの定石とも言えますが、それに甘んじてしまうと、負の側面が生じます。御多分にもれず、私は傲慢なワガママ娘に成長しました。自分がワガママであるという自覚もないまま、すくすくと成長した結果、大変に負けず嫌いで自己主張が強く、そして、お金や物質の有難さもわかっていない、世間知らずの大バカ者が出来上がりました。


その結果、パートナーシップはことごとく破綻。恵まれた配置に甘んじて生きてきて、相手の気持ちに寄り添うような受容性に欠ける性質なわけですから、当然ですよね。木星×金星合により齎された金星的自我の強さは、やがて、6室・7室で、スパルタな試練に遭うことになるのです。特に7室において、死にたくなるくらいの苦しみを体験しました。


私の場合は、かなりわかりやすいケースかもしれませんが、こういったことはよくあります。ソフトアスペクトゆえに生まれる葛藤や苦しみも相当なものがあり、それを昇華させて許しに至るまでの過酷さは、よく理解ができます。反対に、一般的に忌み嫌われるようなハードな配置が多い人は、苦労が多い分「リアライズする」のも早いのです。人生の後半になって大切なことに気づくより、よっぽど有難いとも考えられます。

故に、もはや、すべては吉凶という視点では捉えきれません。吉凶という視点から離れ、自分の人生(ホロスコープ)をどう生かすか、もうそれしかないわけですね。


アスペクトで言うと「トライン」や「ベネフィック同士の合」などは、遮るものがなくスムーズに流れるために、確かに恵まれているのです。しかし、この世界は二元ですから、一方向に進むと、どこかで必ず「ひずみ」が生じます。そのひずみが溜まると、とんでもない痛い出来事や苦しみとして現象化します。


だからこそ、恵まれた部分を自覚するということが、最も大切なのです。自覚できて初めて「感謝と謙虚さ」が生まれるからです。良いも悪いもすべてを有難く受け入れるーーーそこからしか、本当の意味で、すべての星を使うことはできません。(このあたりの拗らせ加減は、月が大いに関係しています)


ちょっと話が脱線しましたが、金星についてのお話に戻ります。金星を支配星に持つサインは、牡牛座(2室)と天秤座(7室)ですので、金星とは「地上の豊かさを享受し、才能などの自己価値を高めて更なる喜びに至る」牡牛座・2室的働きと「愛し愛され、他者と融合する喜びを味わう」天秤座・7室的な働きと言えます。


金星的喜びはまさに「快楽」でもありますので、とても勘違いしやすいのですが、金星だって一方向の働きではありません。金星は甘い星であって、与えられる豊かさ、与えられる愛、与えられる喜びなのだわ、ラッキーに生きたい!などと思ってはいけないわけですw


金星が本当に意味するものは「他者や世界に豊かさと喜びを与える才能」であり、「他者や世界を愛するための能力」です。それは「あなた」にしか表現できない個性であり、実に甘美な才能です。自ら、先に「与え、愛する」からこそ、金星は豊かさや愛や喜びを齎してくれ、自己愛や自信、自己価値が高まります。


そして、パートナーシップにおける金星は「修行」でもありますね。私もそうですが、金星同士のぶつかり合いを経て、如何にふたつの金星を融合させていくか?がテーマとして浮上してきます。


私の水瓶座金星は、博愛的で愛情表現がフラット、常に自由でいたいのです。しかし、夫は山羊座金星で、私を型にはめて管理しようとする性質があります。自由で平等の精神を持つ金星と堅くて秩序的な金星。そのままではぶつかり合います。どのようにして「調和」に近づくか、どのようにして、お互いが心地よく愛を感じていられるようになるか?を探っていく。それが7室的金星の使い方の真骨頂だと思うのです。

そして、占星術など関係なく、相手をまるごと受け入れる度量と歩み寄る姿勢、自ら与える愛こそが、パートナーシップに必要な条件ですよね。その上で、其々の金星の才能を存分に生かすことができれば、百人力ではないでしょうか。



☆12星座別・あなたの金星の真骨頂~パートナーシップ成就の手引き~

牡羊座金星:揺るぎない純真な自己愛が輝く金星。ありのままの自分を表現していいんだよ、それが自立と自信でもあるんだよと、人に勇気と自己信頼の在り方を示し、それを与える才能があります。そんな姿を提示し続けることで、パートナーの金星も輝いていくでしょう。


牡牛座金星:地上の豊かさや生きる喜びを五感を通して表現する才能に溢れた金星。穏やかな包容力と安定感が魅力。見目麗しく美味しいお料理を作り、家を美しく整え、快適で安心感のある空間を提供できるでしょう。繊細で優れたセンスと五感の卓越さを活かして、あらゆる美と喜びを共に味わうことで、パートナーの金星は豊かに開くでしょう。


双子座金星:どんな状況にも希望と前向きなエネルギーを見出すことができる金星。天賦の明るさで人の心を軽くすることができます。物事の良い面に焦点を当てることができ、世界に元気を振りまく金星。いつも前向きで軽やかな知性とユーモアを持って接することで、相手の自尊心が高まり、パートナーとの絆が深まるでしょう。


蟹座金星:繊細な感受性と共感力、無償の愛を知る金星。人の感情に寄り添い、生きるエネルギーを取り戻させる才能。人を優しく包み、愛情深く接することで、相手の中にある慈愛を目覚めさせることができます。パートナーの中の愛や受容性を引出すことができる優れた才能を活かすことで、調和的なパートナーシップが齎されます。


獅子座金星:ドラマチックな表現性とカリスマ性を秘めた金星。自らが持つ自己表現の才を自由にさせることで、他者の中の健全な自己承認欲求を引き出すことができます。相手の才能や個性を認めてあげることで、誰もが「人生という舞台の主役」であることを思いださせ、自分も他者も輝かせることができます。内に秘めた繊細さと自信や熱意を持って接することで、パートナーと共に、明るく楽しい金星のステージに上ることができるでしょう。


乙女座金星:奉仕の精神と美しい秩序を知る金星。分析力と秩序だった性質を活かし、人のためになる言動を心がけることで、金星が満たされます。また、分析力や知性に加え、直感と自己信頼を持つことで、高い親和性が生まれ、礼節と思いやりに満ちた心地よいパートナーシップを築くことができます。

天秤座金星:より高い調和を目指す金星。何が適切で何が不適切かを知っていて、それに基づいた誠実な言動を行うことで、自然的に大きな調和を齎すことができる才能を持っています。自分を認め続けることで、相手の中にある自己信頼の意識、調和的バランス性を呼び起こすことができます。


蠍座金星:人の才能や深い価値を見出すことができる金星。鋭い洞察力と一途で誠実な愛情を持ちます。相手が気が付いていない才能や魅力を引き出すことができ、励ます力があります。パートナーの隠された能力や才能を引出して伸ばしてあげることで、自他共に成長・発展していくことができます。


射手座金星:自由の素晴らしさを知る金星。自分と相手をありのままにさせ、常に楽観的でナチュラルな態度で接する才能を持ちます。相手を全面信頼して誠実に向き合い続けることで、他者を既成概念から解き放ち、自己信頼を回復させ、共に自由で発展的な世界の階段を上がっていくことができます。


山羊座金星:世の中を見渡す才能を持ち、実践的な生き方により果実を齎す金星。社会的成功や社会的承認により齎される恩恵を理解しているため、他者に合理性による美しさを示すことができます。夢を実現する方法、望みを叶えるための着実な努力の大切さを、身を持って教えてあげることで、堅い絆を得ることができます。


水瓶座金星:分け隔てのない愛を持つ先進的な金星。あなたの中にある博愛の精神を、まずは目の前の人に注ぎ込むことで、誰とでも友愛を結ぶことができます。生来、自由を侵されないための知恵が備わっているため、ありのままの愛の形を表現しても大丈夫なのです。対等性や自立性、安定した愛情を示すことで、安心と信頼に満ちたパートナーシップを確立することができます。


魚座金星:無条件の愛を持つ金星。世俗的な決まりやしがらみを超える感受性を宿し、あらゆる対立や緊張を緩和して、融合させる才能を持ちます。慈愛に満ちたモノの見方や許しの境地を示すことで、パートナーとの強い絆と安寧を得ることができます。



与えられた金星の才を活かして、素晴らしい地球人生を歩みましょう♡

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