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占星術(星)は読む者の視点を経由する~月も同じ構造

今、月についての有料記事を書いています。2020年に<月は欠損説>を知ってから、月の全貌をどうしても知りたいと思い続けてきました。これまでの約3年間の集大成と言えるものに仕上げようと取り組んでいます。



月について記す前に、占星術の基盤の部分に触れさせてください。ホロスコープは何層にも折り重なるレイヤー構造となっています。仮に、全く同一のホロスコープを持つ方が複数おられたとしても、星の現れ方や活かし方はそれぞれに異なります。なぜなら、ご本人様がどの意識の階層で星を使っているか、生きているかが異なるからです。また、それを読ませていただく占星術師の方も、どの意識の階層で星を読んでいるかによって、読み取ることができる範囲が異なってきます。


これは月という天体においても全く同じです。<月は欠損説>を知った時、私は深く納得し、そして、本当に楽になりました。もう囚われの自己像で生きる必要がなくなったからです。それと同時に、まだまだその先があるはずだという強い衝動もありました。なぜなら、すべての星もサインもハウスも、どれか単独で働いているものなど存在しないからです。と言うよりも、人生自体がそうだから、、、です。



出生時の月は欠損であり、あなたはそれを(成熟した大人のレベルで)使うことができませんーーこれは事実です。では、これは、どのレイヤーにおける事実なのでしょう?それは、自我・エゴに捉われた意識階層においての「事実」--なのです。



当たり前ですが、それは通過点です。欠落した何か、ブロックされた何かーーを与えられることで、だからこそ、次の階層に進むことができます。次の階層とは「エゴのこだわりや脆いプライドや幼い欲求を超えた場所」であり、月を内包した太陽を獲得した意識状態です。「そのままを素直に認め、抱きしめたまま、エゴの囚われを手放した状態」のことです。



月を手放した時、ようやくすべての星を使えるようになり、(太陽方向から)月が成熟するのです。ですから、月は欠損であり、使おうとしてはいけないーーという段階でいつまでも止まっていると、もはや魚座時代の月の範疇になってしまうのです・・・この世界には、広い視点を獲得している方が(意外と!!!)たくさんおられるので、だからこそ欠損というワードが受け入れらないのだなということも、数年間の実体験からよくわかったことのひとつです。(そういった方はいちいち反論したり反応しません。淡々と自分を生きておられます。)



時代と共に占星術は変化します。特に、プラトン年の変わり目である今(アクエリアスに入ろうという今)、ひとつの視点に捉われたままでは、あっという間に星(時代)に置いていかれます。太陽の真実から、月の真実から、人生の真実から、どんどん距離ができていきます。



真実は、私自身の、そしてクライアント様の、出会うすべての方の、目にする出来事のすべての中にあります。星の実証とは、そのようにして必ず現象世界に顕れるのです。「実証」とは、一旦、体系化された理論の中にはもう存在しないのです。研ぎ澄まされたアンテナと透明な心、できるだけクリアな認識力を持つことが、新しい時代の波に乗っていくための必須項目です。星を読む私の方も、意識の進化と拡大を求められます。真摯に向き合っていきたいと思います。

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