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なぜ天体が主軸なのか?~天体と星座とハウス

私はマドモアゼル愛先生の占星術講座を受けて、星の世界に入りました。だから、私の星読みの根底には愛先生の教えや美学が根付いています。勿論、私という人間は個別の独立した存在なので、師の教えを土台としつつ、私の占星術を追求しているわけです。



占星術は独学でも学べるかどうか?ーー学べると思います。しかし、理論は独学で学ぶことができても、柱となるエッセンスは「師となる存在」からしか伝授されないという感覚もあります。そのエッセンスとは占星術を解釈していく際の「指針」となるものです。(これが最も重要なもの)



愛先生から伝授された指針とは「天体が一番、星座が二番、ハウスが三番」であるということ。そして、「星よりも意識が上」であるということです。
これを本で読むのと、発信する人の生の言葉で聴くのとは雲泥の差があります。人間の生身の言葉には意識が宿っているからです。



言語で伝えられることには限界があります。宇宙の真理を言葉という粗い波動のものに置き換える時、そこには大きな隔たりが生まれます。しかし、その言葉の行間に溢れだすダイナミックなエネルギー(振動数と周波数)、表情や間合い、前後の意味合い・・・などは、生身の人間から伝授してもらうより方法がありません。どんな学問であれ、その柱となるエッセンスは生身の人間から口伝で継承するしかないのだと思います。



天体が一番であり、天体が主軸ーーというエッセンスを落とし込むことができると、星を表面的・物質的に解釈することなど不可能です。机上の理論として解釈することなどできるはずがありません。天体とは私たちの内側にある意識そのものだからです。



占星術は読み手の独自のセンスを活かしていいし、活かされるべきものです。しかし、様々な星の解釈において、強い違和感を感じることがあります。例えば、ハウスの解釈です。アンダーグラウンドな世界(性産業・反社会的勢力など)は〇ハウスの象意であるとか、セックスは5ハウスの象意であるはずなのに8ハウスとして解釈されているのはおかしいとか、ペットは5ハウスの象意にあたる等々・・・



いやいや、どのハウスの象意にあたるかは「行為者の意識如何」で変わるのです。だからこそ、天体が一番なのです。あらゆる事象を「物質・幅」として解釈すればこそ、そのような短絡的な理解になるのだと思います。意識と物質は同じものであり、物質や現象を生み出しているのは「意識・奥行」の方なのです。



例えば、ストリッパーがどのハウスの象意に当たるかは、ストリッパーという職業や役割だけで判断できるものではありません。その行為者が食べていくための職業として義務的に行っているのか、純粋な魂の喜びとして行っているのかで変わります。



一般的なハウスの象意は物質主体での解釈(幅の世界)であることが多いので、自分で奥行の世界へ入っていき、意識としての解釈を見つけ出すしかありません。



そうでなければ、一枚のホロスコープを解読することができるはずがありません。一人の人間の内側には無数の意識のプリズムが乱反射しています。ハウスが現実世界を顕わしているからといって、単純に物質主体で判断してはペラペラな解釈しか生まれません。



セックスも然り。子どもを授かるためだけのセックス・欲望を満たすためだけのセックスであれば、確かに5ハウスの象意に当たるでしょう。しかし、精神や魂のレベルで一体となるくらいの奥行のあるセックスであれば、それは紛れもなく8ハウスの象意です。



ゆえに、天体が一番なのです。そこが揺らぐと、運命論になりますし、幾層にも折り重なるレイヤー構造であるホロスコープを一番低いレイヤーでしか読み取れないことになります。



どんな分野のことであれ、同じ意識の振動数を持つ人を見つけることがまず大切なことです。共鳴できる人から学んだり、リーディングしてもらうことはとても重要なことだと思います。



星より意識が上、星は実証されて成就するーーそれが私の美学です。



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