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アクエリアスの刻印

風の時代、水瓶座の時代の到来と言われ、そのワードが独り歩きしている感じもありますネ。では、具体的にいつから始まるのでしょう?風の時代、水瓶座って何?ということで、改めて、考察してみたいと思います。


それまで山羊座にあった土星が2020年12月17日に、同じく山羊座にあった木星が2020年12月19日に、水瓶座へ移行しました。そして、未だ山羊座に留まっている冥王星が水瓶座に入るのは、2023年3月23日です。何度か山羊座に戻りつつ、完全に水瓶座に移行する時が2024年11月20日です。木星・土星、そして最後の冥王星。これら3つの惑星移行が完了するこのあたりから、本格的に「水瓶座時代」が始まるのでしょう。


しかし、すでに、水瓶座時代へ足を踏み入れているーーーと言えそうです。なぜなら、2020年12月22日には、木星と土星が重なる「グレートコンジャンクション」があり(20年に一度のイベントです)これが水瓶座で起こったからです。木星は発展と拡大を、土星は制限や試練を司る正反対の意味を持ち、そして、この両方ともが「社会構造・社会システム」を動かす星となっています。



個人の範疇を超えた社会天体とトランスサタニアンの移動、これが水瓶座時代への変化を担う大きな柱と言えます。占星術の天体とはどこか遠い宇宙にあるものではなく「私たちの内側にある意識」のことです。つまり、時代の変化とは個々人の意識の拡大・変容に他なりません。



冥王星が絡むことで、これからの社会の在り方が、山羊座的なものから水瓶座的なものへと移行する際に、その変容が急速的で抜本的なものになる可能性が高いーーーと読むこともできます。何度も進退が繰り返されながら、今後3~4年の内には、ガラリと社会構造が変化するのではないでしょうか。物質主義から精神主義への変容、集団から個人への変容。これから時代が求めて来るものは「自由・平等・博愛」です。今生きている人は皆、否応なく新しい時代への変化と適応を求められてゆく・・・


そして、これ以降の約240年間、グレートコンジャンクションは「風の星座」で起こります。(これまでの240年間は、地の星座で起こっていました)ゆえに、2020年12月から「風の時代」が始ったとされているのですね。



240年周期で起こるエレメント(火地風水)の変化はミューテーションと呼ばれ、1821年まで続いた火の時代→約1840年~2000年までの地の時代→そして、2020年末から風の時代へと入ります。それぞれの時代は、エレメントに支配されるようにして、その特色を強く表しながら進んでゆきます。それは歴史と照らし合わせてみても、相当的中率が高く、摩訶不思議な相関関係があります。


約240年ごとにエレメントが変化すること自体、神秘性を感じます。その中でも、特に目を引く事柄があります。サイト上からお借りした資料を添付します。

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各エレメント時代の中で、新しいエレメント時代に移行する前に一度だけ、異なるエレメントが現れます。直近だと、地の時代である1981年に「天秤座(風のサイン)」が来ています。これは、準備期間、プレ期間ではないのか?と思うのです。新しい価値観はいつも簡単には受け入れられない運命にあります。



例えば戦時中「戦争反対、命を守れ」と至極真っ当なことを言ったところで、大多数の人々が「戦争は善、命は御国のためにある」と強制的に信じさせられているわけで、容易には受け入れられませんよね。そこで、これと同じことが起こる各プレ変換期には「パイオニア」の役割を持った存在が必要となります。すべては新しい時代へのスムーズな移行のために、時代の流れという全体のために、です。


そこで、予め、次なる新しい意識を持った人間が、一定数、生まれてきているーーと考えることもできます。その期間にあたるのが異なるエレメントが来る期間、つまり、1981年前後に生まれてきた人が風の時代、水瓶座時代のパイオニアたちです。「繋ぐ」役割ですね。



ユリシスの個人的意見ですが、1960年~2000年生まれくらいの方々が該当すると言えそうです。よく言われる「インディゴ・クリスタル・レインボー」とも重なりますよね。(ちょっとフワスピっぽい雰囲気はありますが・・・そこはお許しを♡)



きっと、誰もがオンリーワンの役割を与えられ、その役割を生きている。やるべきことも目的もそれぞれだから、自分を生きていればそれでいいって思います。例えば、戦争を体験した世代(今の高齢者)の方々は物のない時代を経て、物質重視の経済的豊かさを体験したかった世代ーー大半の方は精神性の向上や追及、それ自体に重きを置いていない、とも考えられます。



ユリシス世代から見れば、物質や金銭だけを殊更、重要視しているようにみえる上の世代の粗が目につきやすいですが、それも役割に過ぎないのかもしれませんね。物質重視だから、あんなにもウイルスを恐れ、金銭保障を大切になさる。でも、それでいいのだと思います。物質も精神も等しく尊い。すべてのサインと天体に優劣はなく、すべてが必要だからです。



さて、木星・土星・冥王星における、山羊座から水瓶座への移行ーーーそれがどのくらい珍しいことであるのかは、それぞれの星の周期(黄道上を一周する周期)から察することができます。各周期は、おおよそ以下の通りです。※()内はひとつの星座を通過する期間

月ーーー27日  (2.5日)

水星ーー88日  (19日)

金星ーー224日 (25日)

太陽ーー365日 (30日)

火星ーー687日 (43日)

木星ーー12年  (1年)

土星ーー30年  (2.4年)

天王星ー84年  (7年)

海王星ー165年 (14年)

冥王星ー248年 (14~26年)


月から火星までは、割と活発に動く星であることに対して、木星以降は周期がグンと長くなっています。12年と30年、そして248年という長い周期を持つ惑星の移行と合が水瓶座で重なる。それだけでも、相当珍しい変化であると言えると思います。20年に一度のコンジャンクション、240年に一度のミューテーションということは、、、まぁ、240年に一度の珍しさかぁ・・・という結論では終わりません。もうひとつ別の見方もあります。


通常、占星術師はトロピカル方式を使用するのが主流ですが、インド占星術などで用いられるサイデリアル方式から見た場合、地球の歳差運動の影響で、地上から見る天体の見え方が変化し、すでに春分点が魚座から水瓶座に移行しているということになります。春分点は72年に1度ずつ移動し、2160年でサイン(星座)が変わり、25920年かけて12星座を一周すると言われています。



その視点から見れば、西暦元年〜2000年頃が魚座の時代で、2020年時点ですでに水瓶座の時代に入っているーーということです。つまり、今起こっている占星術的変化・変容は2000年に一度の抜本的変化とも言えるのです。



魚座のテーマはI believe(私は信じる)、水瓶座のテーマはI know(私は知っている)です。もうこれだけで、肝心要の部分が伝わる気がします。信じるという意識から知っているという意識への変化。つまりは自立です。



外側の何かを信じる、或いは、私自身を信じるーーーそこから一段飛躍して「すでに知っています」という在り方です。水瓶座の時代は「太陽」の獲得。セルフとしての太陽を獲得して、太陽そのものとして生きる時代。他からエネルギーを得る必要のない自家発電、自灯明の時代、そう感じます。


火地風水のエレメントの中で、最も自由で軽やかなものが風です。以前、風をモチーフにした美術展に行った時、次のような言葉に出会いました。


空気は気圧を一定に保つために、恐ろしいほどの几帳面さで移動する。それが風だ。風は地球上のすべてのかたちを造形する。



風は常に圧の低いところへ向かって吹きます。つまり、足りないところを補い、全体を均一に保っているのです。だからこそ、風とは平等、風とは自由、風とは博愛、なのです。



外側のシステムや出来事だけを否定するのではなく、また、他者と自分を分離させるのではなく、自分の中の意識をアクエリアスに合わせて拡大させること。水瓶座の支配星は天王星・トランスサタニアンですから、土星までの星を獲得することも必要でしょう。山羊座という土星の課題を知ることなく、水瓶座という天王星の世界には行けません。



現実を知ることなくアクエリアスを語っても「キラキラお花畑」になってしまいますwそれは、物質重視、システム重視だった世界をも体験して、もはや否定しない境地と言えます。少なくとも「私は真実を知っているのよ」なんていうとんでもない優劣意識を持つことは避けたいですね。



風は最強に軽やかです。如何なる思想や価値判断にも染まらない自由な精神。過去を憂いたり未来を恐れたりなんかしない、しなやかで自由な存在。地球の命、すべてのエレメントと仲良く遊ぶような境地。新しい時代に対して、私はそんなイメージを持っています。挿絵に入れた「野生のティッピ」まさに、こんなイメージです!いついかなる時も、ティッピのように自由でいたいものです。



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