直感を活かして星の力と共鳴する〜火星木星合
私は時勢を読んだり未来を予想するということをほとんどやりません。性格的にトランジットの影響を考えてから行動することが皆無なので、そこにあまり意識が向かないのです。まぁ、事前に予測したところでほぼ忘れますし。ただ、大きな天体の動きには注目していて、向こう一年間を示唆する春分図はじっくり読みます。でも、日常的には月の周期や水星逆行さえ、ほとんど気にしていません。
そんな大雑把な感じで過ごしていても、時折、直感的に「これは!」と思うことがあります。直近で言うと、双子座で起こっていた火星木星の合(コンジャンクション)です。現在は7度ほど離れていますが、8月15日あたりにはピッタリと重なっていました。直前にそれを見て、これはやるしかない!と根拠なく思ったわけなんです。
それで思い切って行動してみたのですが、霧が晴れたように「未来へのビジョン」を取り戻すことができました。そういう直感は当たりますよね。きっと、私たちにはそれぞれに、星の力が驚くほど使える機運というものがあります。トランジットの影響はネイタルに戻って考えることが重要です。星と共鳴できる(できやすい)時期を考察していくと、やはりネイタルで持っている星たちや複合アスペクトと関連しています。(勿論、進行図とも関連しています)
たとえば、ネイタルでTスクエアを持っている人が、そこにトランジットの星を加えることで、グランドクロスを形成する時であったり(ありったけの克己心を出すことでブレイクスルーが起こるチャンス)、トラインを持っている人がグランドトラインを形成する時であったり(元々持っている120度の特性や美点が助けを得てスムーズに花開く)、オポジションを調停する位置にトランジットの星が来る時(重圧・制限からの解放や緩和・対人関係や出会いの幸運)などです。
今回、双子座で起こった火星木星の重なりとうまく共鳴できたのは、ICと重なっているトランジット冥王星、太陽にロウワースクエアのトランジット海王星の後押しがあることを前提(力技❓w)として、ネイタルの木星・キロンと調和的角度を形成していたこと、水星を刺激していたこと、さらにソーラーアークの火星とトランジット火星・木星の3つが合であり、共にネイタル天体に影響を与えていたことが考えられます。そして、ネイタルの金星・木星と冥王星の120度にトランジットの火星・木星+ソーラーアークの火星が加わって、緩めのグランドトラインを形成していました。
4ハウス・8ハウス・12ハウスで形成される風のグランドトラインでしたので、叡智を持った人との出会いにより触発された「過去から続く魂の体験と記憶」が未来へと繋がって、一本の道となって見えてきたような出来事でした。また、現在、プログレスの太陽が4ハウス、プログレスの月が12ハウスにあり、そのハウスの事柄を活性化させたいという内的な力が働いていることも影響していると思います。※進行図が示す内的モチベーション(意識の方向性)は運命を現象化させるだけの強い力があると思います。星より意識が重要ですね。
また、2006年に「進行図における新月」が4ハウス水瓶座3度で起こり、現在はその内的目標達成の成熟期・過渡期に当りますので、これも影響があると思われます。※進行の新月は向こう30年をかけて取り組んでいくテーマとして、リーディングに取り入れてみるだけの価値があると思います。(個人的にはゾッとするほど当たっています)
進行の新月の出し方が詳しく説明されているサイトがありましたので、興味があればご参照ください。
https://hoshiyomi-hitoyomi.com/methods/388/
そして、トランジット火星・木星がネイタルのバーテックスとも重なっていたため、役割に関することが明確になる、教育を意味するキロンと関わっていることで、示唆を得て一歩踏み出した気づきに至るなど、細かいことを言い出すとキリがないのですが、とても腑に落ちています。
さらに言うなら、ネイタル火星はディセンダント上にあり、かつシングルトンの様相を持っていることも関係していると思います。(ネイタルの星が持つポテンシャルの強さ)でも、このような占星術的解釈を行わずとも、私たちは機運を感じ取ることができます。それは直感・インスピレーションとしてやってきます。理由はないけれどそう思う、根拠はないけれどそうだと感じるーーそんな直感はまず外れることがありません。
直感に従って生きている人にはもはや未来予測なんて必要ないと思います。いつも前向きで自分を信じて人生を切り開いていける方は結構いらっしゃいます。そんな皆様は占いを知らなくても最強です。でも、星の動きを知るのもまたとっても楽しいものなので、私的には止められませんw
ちなみにトランジットの影響はファイナルコンタクトが最も強い(決定打になる)と言われています。現在、木星は双子座の18度あたりにいますが、順行逆行を繰り返すため、21度まで進んだ後、10月に逆行を開始して11度まで戻り、2025年6月に次の蟹座へと抜けていきます。
ということは、オーブを抜きにすると、おおよそ双子座の11度から21度までに個人天体を持っている人は来年に3度目のコンタクト(ファイナルコンタクト)があります。(2025年2月〜6月の間)双子座以外の11度から21度までに天体があり、強い角度を形成する場合も重要な機運となるかもしれません。天体は意図することで共鳴しやすくなるので、ピンときた方はトランジット木星の運行を調べてみて、チャンスとして活かしてくださいね!