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土星よりも恐ろしい木星?~トランスサタニアンの凄み~

木星といえば幸運の星ですね。発展と拡大を齎す星。ワタクシもこれに全く異論はございません。ですが・・・ちょっと驚き☆の情報があります。トランジットの木星がネイタルの太陽と重なる時、非常に稀ですが、最大の試練に見舞われるケースがあるーーーというもの。

ドキッとするくらい思い当たるフシがありました。2019年は太陽射手座の私にとっては「よい星回りの年」とされていましたが、人生最大と言える地獄の年でした。で・・・あれ?まさか!と思い調べてみると・・・私のネイタル太陽にトランジット木星が入ったのは、2018年11月でした。そして、抜けたのが2019年12月です。


ドンピシャですやん~家やお金を失い、主人とも一時別居していた(これ、マジなのです)のが2019年8月で、超スパルタ四面楚歌の試練が、いよいよ終わりを告げたのが2019年12月~でした。



(以下、転載)
私はよく木星を『ハリー・ポッター』のダンブルドア校長、土星をスネイプ先生に例える。『ハリー・ポッター』の最終巻で、ハリーが敬愛していたダンブルドア校長が、じつはハリーの死を予定調和として、戦いを進めていたことが明かされる。そしてハリーの嫌っていたスネイプ先生が、どこまでも彼を守っていた存在であったということも。


真に怖ろしいのは、スネイプ先生よりもダンブルドア校長であったように、木星の怖ろしさは土星をしのぐ。かなり稀ではあるが、木星が自分の星座に来た時に、大変な出来事にみまわれる人がでる。それは土星のハードさをはるかにしのぐ。ダンブルドア校長が、スネイプ先生よりも、本当は怖ろしい人であったように。木星の与える災難は小手先ではかわせず、粛々と法の裁きに従うしかないことが多い。

1997年に神戸市須磨区で起きた神戸連続児童殺傷事件で、被害者となった11歳の少年は、殺害の日の木星が生まれた時の太陽に寸分の狂いもなく重なっていた。占星術のごくごく稀に起きるこの現象は、人を不安に陥れるせいかあまり取り上げられない。大概は「木星がやって来るから今年は良い年光る星」といった風に、雑誌の12星座占いでは書かれていたりする。まこと占星術は一筋縄でいくものでないと、木星トランシットの実例を見聞きするたびに思う。


木星は長患いの病人を「死」をもって解放する、とも言われます。木星を『ハリー・ポッター』のダンブルドア校長に例えましたが、人が使命の道から外れ、余計な事柄にかかずらわっている時に、木星は災難というかたちで目を覚まさせようとします。それはダンブルドア校長の厳愛きらめくハートとも言えるでしょうか。
(転載ここまで)


木星の本質とは、シンプルに「拡大」かもしれませんね。それが良きことにせよ、そうでないことにせよ、その人に木星の使命(天命)を遂行させようとする働きであり、本来の軌道に戻そうとする働きです。


勿論、土星の運行は外せません。人生には四季があり、どなたにも「厳しい冬」は必ず訪れます。それは土星の運行に基づいた周期なのですが、土星の齎す四季と木星の太陽回帰が重なった時、この上ない「強制力」が働くことは、どうやら事実と言えそうです。


ユリシスの例ですと、まさにそのままです。アセンダント上を運行中の土星が通過する「闇夜の船出」と呼ばれるポイントから約7年間が人生の冬に当たります。その冬の時期にトランジット木星とネイタル太陽がドンピシャに重なったというわけです。


鑑定歴30年以上の占星術師にお訊ねしたところ、やはり「木星が太陽に回帰する時、非常にまれに、とんでもない不運に見舞われる人が出る」とのことでした。木星は何事も際限なく拡大させてしまうからです。


さて、この「拡大」ですが、ここが大切なのです。一体、木星は何を拡大させるのでしょうか?それは私たちの意識です。それも「社会的使命・天命」に関する意識です。


私は天王星が上昇星で、多くの天体や感受点とアスペクトしている上、天王星×火星/太陽×土星がミスティック・レクタングルという複合アスペクトを形成しています。これは異なるもの同士を融合させて、独自のものを生み出す才能を示し、一種の「使命」を表すアスペクトと言えます。


実際に、私自身の内側に、天王星の意識が強く息づいていることを自覚しています。若い時は、世の中のシステムをぶち壊したい衝動と情熱に翻弄されていました。お金を神のように崇め、お金が神になってしまったかのような風潮に息が詰まりそうでした。


いつだって、お金なんて捨ててやる、その覚悟はある!私はお金のために魂を売ったり、損得で動いたりしない!それが、私の根源的スピリッツ(魂)であるという感覚がありました。けれども、実際は、温室育ちの世間知らずです。お金がないということ、物質的基盤がなくなるということ。それが如何なるものであるのか、身を持って体験させていただいたわけです。


そうか、お前のそのスピリッツが本当であるならば、やってみるがいい!!!お金や物質の有難さ、目に見えるものの中にある愛を思い知るがいい。怖気づいて保身に走り、安定や安寧を選ぶのか、すべてを失っても、それでも自分の魂に従うのか、しっかり見せてもらおうじゃないか。


私に起こった突然の試練。今になってみると、木星が私の天王星魂を試したと思われてなりません。天王星が木星意識を拡大させた(ハッパをかけた)とも考えられます。トランスサタニアンの玄関口が天王星であり、オクターブ高い火星とも言えますので、天王星の強制力は「物質世界」をぶち壊す、「自らの現実や大切なものを手放す」という方向性で働きかけるのだと感じます。



トランスサタニアンは簡単には使えないーーーそれは事実です。土星までの世界とトランスサタニアンの世界の間には、大きな次元の川が流れています。その濁流に流されても自らの魂に従うのか、その「決意」を試されます。トランスサタニアンは土星までの世界をゼロに戻してでも、私たちにそれを使う覚悟を問うてくる・・・


しかし、トランスサタニアンは誰でも持っています。特に、トランスサタニアンが効いている人は「覚悟」が要ります。それを使うべくして運命づけられているからです。私たちは深いところで「自分のプログラム・使命」を自覚しており、それ相応の道から大きく外れることはできません。外れると、私たち自身(内なるスピリット)が元に戻そうとするのです。それが、木星や土星やトランスサタニアンの「強制力」と言えます。


どなた様も、人生の後半はバランスを完成させなくてはなりません。それは即ち、反対側を知るということです。私の場合は、霊性や意識を重要視するあまり、物質と具現化を軽んじていました。どんなに世の中のシステムが狂っていようとも、その中で必要なお金を稼がなくてはならない、人々の苦労や悲しみや憤りがあります。それを思い知ったのです。物質的に何不自由なく生きてきた、その裏側にある家族や世界の「愛」です。何事も、自ら体験しなくては何もわからないのが地球人生です。


ちなみに、私の木星は4室水瓶座、天王星は12室天秤座です。占星術の知識がある方でしたら、この「デキスギ感」が伝わるのではないでしょうか?自由・平等・博愛の世の中の実現という理想(木星・水瓶)を、物質と意識のバランス化の強制体験(天王星・天秤)でもって、成し遂げようとする超越的な働きです。



射手座の太陽は確かにご立派です。どこからどう見てもご立派!!!なのです。文句のつけようのない社会正義とクリーンな精神。しかし、本当は射手座の太陽を語るほどの器を、私は持っていませんでした。この世のことを何ひとつ、わかってなどいなかったのです。反対側を知るーーその有難さは筆舌に尽くしがたいものがあります。


本然ではない生き方をしていると、どこかで星(自分という神様)は鉄槌を与えるのでしょうね。それは土星や冥王星だけではなく、木星も同じーーーということかもしれません。いつも優しいお母さんが激怒した時は、厳格なお父さんより数十倍も恐ろしい、という感じでしょうか?次に、ネイタル太陽に木星が巡ってくる時には、あのような鉄槌をぶち込まれないように、今日を丁寧に、太陽(魂)に従って、生きていきたいと思います!!!

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