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「福祉サービス利用とそのスタッフの働きがいは密接な関係」 今日のゆりりん2021.4.16

「福祉サービス利用とそのスタッフの働きがいは密接な関係」
今日のゆりりん2021.4.16
コロナはチャンス!
楽しく仕事していますか?
特定社会保険労務士
西垣裕里(ゆりりん)です。

今日は、
1, 藤井克徳・星川安之著「障害者とともに働く」岩波ジュニア新書 2020
2, 大坪信喜著「最新福祉ビジネスの動向とカラクリがよくわかる本」秀和システム 2021
<引用・気になったキーワードなど>
1,「働くことは生きること=生活の糧を得たい・自分らしさを発揮したい・社会とつながりたい・生活にメリハリを持たせたい」
2,「SHOT分析(左下)弱み:管理職が育たない、職種ごとの人間関係の壁、経営層と現場の考えのギャップ、特定スタッフに業務負荷がかかり離職」
<読んで考えたゆりりんコメント>
障碍者就労が進まない課題を考える際に、
必ず思い出すことがある。
当時の某大学での資料は見づらかった。
改善するよう学生より要望があった際の大学からの回答は、
「視聴覚障碍者のためにそうしてある。」
というものだった。
要望した学生は、思い至らなかったと反省していた。
私は違和感しかなかった。
障碍者のためにする配慮によって、
非障碍者も使いやすくなることが
ユニバーサルデザインだからだ。
障碍者のために、
非障碍者が我慢するのでは、
「受け入れてくれない。」
と今後もその支援者は嘆き続けることになる。
働き方も同じだ。
非障碍者もそこそこの収入すら稼ぐこともできず、
または、収入はそこそこあっても、
社会と仕事でつながってはいるものの、
職場で自分らしさの発揮が
できない人も多いのではないか。
障碍者の法定雇用率が
令和3(2021)年3月1日より、
民間企業で2.3%に上昇した。
そのこと自体はいいことだと思っている。
非障碍者ができることを支援者の助けを借りて
障碍者もできるようにすることを目指すことには、
私も賛成している。
ただ、障碍者を非障碍者の働く枠組、
週20時間などの時間枠に押し込むだけが、
インクルーシブではない。
働き方のユニバーサルデザインも必要。
筆者の提案するように
「社会支援就労」の実現を目指したい。
ただ、この本で気になったことは、
身体・視覚・聴覚・知的・精神障碍
すべてひとまとまりにして書いていること。
それぞれの特徴やジェンダー差は当然ある。
そして、同じ障碍であっても
身体障碍と精神障碍では受けられる公的制度の要件も違う。
先日の身体障碍者のJR乗車拒否記事に対して、
同じ身体障碍者が非難するように、
一体とはなれず、分断している。
「女性」と一括りにされても様々で、
やはり連帯できず分断しているのと同様だ。
ただ、それは本当に向き合わなければならない
相手を見失うことにもなっている。
ヤングケアラー問題も同じ。
「子どもが家族の介護や世話をしている訳がない。」
という思い込みによって孤立しているとしたら、
そう、分断は孤立を生むのだ。
利用できる社会資源を活用の仕方を
義務教育機関で教えるべきだ。
ただ、
その社会資源を支える福祉事務所の職場環境にも
多くの課題がある。
SHOT分析での弱みは、
社会保険労務士が関われるものばかり。
福祉事業所の利用や障碍者就労促進と
福祉事業所でのスタッフの働きがいは
切っても切れない関係にあると考えている。

(特定社会保険労務士 西垣裕里自己紹介)
私は、
労務管理は、
家屋で言うと基礎部分であると考えます。
違うところは、
相手が感情のある人間であって、
コンクリートではないことです。
基礎部分ですから、
労務管理力は、危機対応力です。
この未曾有のコロナウイルス感染症の
世界的なパンデミックで、
職場での感染やクラスター発生も多いです。
労災請求するときや、
やむを得ず事業縮小せざるを得ない場合の
雇用調整助成金申請の際に、
日頃の労務管理が
きちんとできていると
対応がスムーズです。
ただし、
今後この労務管理は、
「労働時間管理」ではなくなると
考えています。
(もちろん、それ以外にも
入退社管理や社会保険雇用保険資格取得喪失管理
年次有給休暇管理など多々あります。)
仕事とプライベートが統合されていくことで、
「労務で職場と家庭のジェンダー平等を実現」
が可能になると考えるからです。
仕事内容・責任度合い、労働時間長短による
賃金格差や雇用形態差別などはない職場。
働きがいの満足度は、
事業理念の実現のためです。
「職場のジェンダー平等の実現こそ働きがいの証」
です。
女性も男性も仕事も家事もすればいいと思います。
性差ではなく個人差です。

コロナをチャンスに、
働く意欲のある潜在ワーカーの活躍のために、
同一労働同一賃金の実現のために
人事評価制度と
賃金規程を
見直しませんか?

ゆりりん社会保険労務士事務所
SDGs 目標5
「職場のジェンダー平等を実現」
特定社会保険労務士 西垣裕里


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