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芝木好子「青果の市」1941年下半期芥川賞受賞作

「彼女は川に添って歩きながら、十年の昔を想い出した。」


芝木好子「青果の市」
芝木好子名作選 上巻
新潮社1997


(あらすじ)


時は、築地市場開設時の昭和10年。7人兄弟の長女八重が、青果問屋の家業を自らの商いの才覚で取り仕切っていたが、自由経済から統制経済への時流のもと、これまでのような商売ができなくなり、「これからどうなるのだろう」と不安に思いながらも、商売への執着を通して培った生活力は、誰も八重から奪うことはできず、力強い最後で終わる。


(目的)


芝木好子作品は、古さを感じない。
いろんな作品を読んでみたい。



(気づき)

時流を受け入れざるを得なくても、自分で経験してきた力は、どんな状況でも活きるのだ。



(TODO)


今の時代も、コロナ、戦争、円安、物価高と時代に翻弄されている。
なんでこんな時代に生まれたのだろうかと思うこともあるが、
その中で、経験してきたことは必ず誰かの役に立っている。

私も10年前には、今の状況を想像すらできなかった。
足るを知って私も力強く進みたい。


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