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<働き方改革Q&A> 入社後間もなく早々に退職者。次は、GW明けの不調者対策か。

(写真)バラが咲き始めました@朝散歩


<働き方改革Q&A>
Q 入社後間もなく早々に退職していった社員を見送って落胆し、
次は、GW明けの不調者対策です。


A 働き方改革のゆりりんです。

特定社会保険労務士の西垣裕里(ゆりりん)です。


退職していったひとも、退職しようと思って入社したわけではないでしょうし、

連休明けの不調者に関しても、事業主ができることを最大限するまでです。

相手のせいにすることは簡単ですが、それでは企業としての成長がありません。


いちばん大事なことは、

「真面目に仕事をしてくれるひとが、頑張りすぎることなく、働きがいをもって、長く働いてくれるように職場環境を整えることです。」


当たり前のようで、これも見失っている経営者が多いように感じています。

労使関係も人間関係ですから、当然相手がいます。

思うようにならないことも多いですが、経営者ができることをするまでです。


真面目に働いているひとに業務が集中していませんか?


休養はしっかりと取れていますか?


残業時間の短縮はもちろん、勤務間インターバルの確保も大事です。

この勤務間インターバル、11時間とも言われていますが、

通勤時間を2時間足すと13時間。

18時に退社したとして、翌朝8時。

これは、以前の私の働き方でもありましたが、平日はかなりこれでも仕事中心になりました。

土日は休みでしたが、溜まった洗濯物をやっつけ、日用品の買い物に行ったらあっという間に過ぎてしまう・・・。

祝日や連休があると楽ちんでしたが、今度は溜まった仕事を思うと憂鬱になる。

こんな繰り返しでした。

ただ、年度初めに年次有給休暇は付与されたので、100%消化はしました。

その中で、仕事以外の楽しみといったら、私の場合、

「服作り」「庭仕事」「勉強(当時は、行政書士の受験勉強)」

でした。

仕事そのものは楽しかったのでやりがいもありましたが、

組織の中の人間関係が苦手だったのでストレスもありました。

私の場合は、有期雇用契約だったのでそれでも頑張れたのですが、

これが定年まで続くとなると、病気になりそうでした。

それでも世の中一般の会社員は、文句を言いながらもそれで働いているんだと叱られそうですが、

「はて?」(朝ドラ『虎に翼」を真似て)

とも思うのです。

それで得をするのは誰なのでしょうか?

経営者でしょうか?居座り組でしょうか?


話が変わりますが、

ご存知の通り、日本の企業では、一般的に人に給与が付きます。

グローバルスタンダードでは、仕事内容に給与が付きます。

いい面も悪い面も両方ありますが、

人に給与が着くとマルチタスクを求められがちです。

かつ、オール5ならばいい給与になります。

よって、頑張りすぎや不向きな業務に適応しすぎることによって、

不調になるひとがいます。

これは避けたいところです。



いい人材が採れないとの嘆きもききますが、

その場合は、

どのような業務においてどのようなスキルが必要かを分析し、

足りなければ社員教育をすればいいだけです。

コミュニケーション力も同じです。

どのようなコミュニケーション力がこの業務には必要で、

だからこのスキルを身についてほしい、だからこの教育をする。

こういった具合です。

そういえば、先日、派遣業許可更新手続きにおいて、派遣社員の教育訓練計画を提出する際、労働局窓口において、

「社会人経験のある日本人ならコミュニケーションがとれるのは当たり前。」と窓口で指摘されましたが、

双方向コミュニケーションは、意外と難しいものです。


年齢差、性別、個人差によって価値観(大事にしていること)が異なると、

言わなくてもわかるだろうという前提が変わってくるからです。

そして、何度言っても業務指示に従えないひとには、

書面で業務指示書を渡します。

それにもすべて根拠を記載します。

それでもカイゼンしないひとに辞めてもらうこともありますが、

そのようなひとを回りまわって雇入れることもあります。


「6か月の有期雇用でいいので、一度はチャンスをあげて下さい。」

というのが私の立場です。

業務指示書まで出してもカイゼンしなければ、雇止め。

カイゼンすればキャリアアップ助成金を使って正規雇用へ。

雇用リスクを最小限にしたいこともわかりますが、

採用に積極的な企業ほど活気があるように感じています。


(まとめ)


真面目に仕事をしてれるひとが、頑張りすぎることなく、働きがいをもって、長く働いてもらうにはどうしたらいいのでしょうか?

特定のひとに業務が集中していませんか?

残業時間は管理できていますか?

残業削減する仕組みを取り入れていますか?

手待ち時間が長くなって、1日の拘束時間が長くなっていませんか?

勤務間インターバル13時間(11時間+通勤時間2時間)確保できていますか?

年次有給休暇の取得状況はどうですか?

マルチタスクを求めていませんか?





「人手不足を嘆く前に、職場環境を整えませんか?」
ゆりりん社会保険労務士事務所
ゆりりん行政書士事務所
年中 月火木土8~18時
西垣裕里(ゆりりん)
特定社会保険労務士
特定行政書士
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年金アドバイザー
認定ラフターヨガコーチングコーチ


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