岐阜市

岐阜市に生まれ育って63年なのでそれなりに愛着はある。
住民税だって何十年も払っている。
しかしながら好きな街かと言われれば否である。

正確に言えば岐阜市の行政がやることなすことが気に入らないので街そのものが好きになれない。

9年間の東京生活を終えて2008年に岐阜市に帰って来てからは特にそんな思いが強い。

2008年から5年間活動した「やなな」というゆるキャラは頑張ったがしょせんはイベント。
イベントで街を盛り上げるなんてのは安直によく実行される手法ではあるが、盛り上がるのはイベントであって街ではない。

ここ数年開催されて盛り上がっているように見える柳ケ瀬でのサンビルも盛り上がってるのはそのイベントであって柳ケ瀬ではない。
想像するに出店者や来場者の多数はやるならもっと便利な場所でやって欲しいと思ってるのではないか。

実際普段の柳ケ瀬は相変わらずのシャッター商店街に閑古鳥が鳴きまくっている。
それが証拠に高島屋も撤退を決めた。
高島屋は賢明だと思う。

私個人の意見ではあるが、やはり路面電車の廃止が一番の失策。
特に岐阜駅から長良川温泉までの路線は絶対に廃止してはいけなかった。

観光都市を謳いながらその観光の目玉である金華山や鵜飼いに至る一番の観光路線を簡単に廃止したんだからそりゃ街は廃れる。
同様に柳ケ瀬へのアクセスも悪化した。

岐阜バスが連節バスを導入したもののバスレーンはいつまで経っても整備されずせっかくの連節バスもまったく活かされていない。
もう平日のラッシュ時以外の平日昼間と土日祝日年末年始は長良橋通りは完全にバスレーンのみで連節バスを中心に信長バスや濃姫バスだけを走らせるくらいにすればいい。
そもそもが岐阜駅のバスターミナルからどのバスに乗れば金華山や鵜飼いに行けるのかもすぐには分からない状態では観光都市なんてちゃんちゃらおかしい。

あとこれは余談ではあるが駅南近くの風俗街金津園。
岐阜市行政としては潰したいばかりなのは見てればわかるが、あれが無くなった場合にそれらの商売はどうなるかと言えば間違いなく暗渠化する。
もっとも行政としては臭いものにフタさえすれば見えないからオッケーと言うことなのだろうが、そもそもの問題は解決しないのは明らかである。
色々と問題はあるかと思うが元に戻して西柳ケ瀬に移転するのがいい。
ストリップ劇場や成人映画館もあって風俗街として元々夜の街として賑わった西柳ケ瀬が飲み屋街としても復活するのではないかと思う。

さらに昨年キムタク祭りで賑わったように見えた信長まつりにしてもメインの信長まつり以外にも様々な便乗イベントが開催されてもはや何処で何をやってるのかも分からない酷い状態。

夏の風物詩だった地元２社の新聞社主催の大きな花火大会も岐阜市が引き継いだものの有料席ばかりで地元民にとっては迷惑なだけのイベントに成り下がった。

まだある。
旧庁舎の老朽化に伴い建設された新市庁舎だ。旧庁舎には安くて嬉しい食堂が重宝したものだが、新庁舎の食堂は見かけを小綺麗にした何処にでもあるような安くもない食堂にした。こんな食堂なら他にいくらでもある。
さらには同じ敷地内の市立図書館も図書館だか何だか分からない複合施設のようなよく分からないものにしてしまった。あれほど落ち着かない図書館は他に無い。

いずれにしても現状の岐阜市は駅前から柳ケ瀬にかけてマンションだけが乱立して本来の街としての機能がまったくない。
いったい誰が住みたいのか。

とにかくやることなすこと悪手ばかり。
もはや岐阜市には未来は無いと思っているが、岐阜県には期待してるので県には頑張ってもらいたい。