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浮気ってなぜ嫌なのだろう?〜自分の恋愛観をあえて言語化すると、どんないいことがあるのか②〜

前回の記事はこちらから⤵︎


付き合うについて言語化し、お互いの価値観と常に向き合いあってきたある日。
ついに「分かり合えないかも…」と別れもチラついた危機についてが今回のテーマ。


だって、3人好きだもん。

わたしは小学生の頃、好きな人が3人いた。それを友達にも話していたし、日替わりで好きの順位は入れ替わっていたんだけれど、それを「変だ!」と否定してくる友達はいなかった。

この時に複数を同時に好きでいることが自然だったからか、パートナーはひとりじゃなきゃだめだという固定観念は強く持っていなかったし、世間で言われる浮気がそんなにダメなものだという認識は無かった。


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なにしたら、浮気になるの?

言葉だけ見ると「気持ちが浮つく=浮気」ってなんか理解してしまいそうになるけど、浮ついてる状態ってアバウト過ぎて不明瞭。

「あなたにとっての浮気はどこから?」

わたしと付き合っているのに…
他の人に好きな気持ちが少しでもあったら浮気!
毎日連絡とってるのは浮気!
ふたりで会うのは浮気!
一緒に夜ご飯を食べると浮気!
手を繋いだら浮気!
キスしたら浮気!
セックスしたら浮気!

友達の声をかき集めると、そのラインがバラバラな方は一目瞭然で、参考にならない。あなたにとっての浮気のラインは明確にありますか?

実は、当時のわたしに浮気の定義は無かった。
でも、「本気以外の人」という捉え方をしていて、「2名以上好きな人がいる時に、2番目以下の順位の人」は本気じゃない、というシンプルな考えだった。(Aさん、Bさん、Cさんの3名が好きだったとして、1番好きなのがAさんなら、BさんとCさんは本気じゃない相手って感じ)

付き合った状態でも、浮気してほしくない!という思いはなく、好きになったらしょうがないよね〜というなんとも楽観的なテンションでいた。と同時に、いつだって自分が本気の相手ではなくなる(順位が入れ替わる)可能性があることも想定内だった。


やっぱり浮気って嫌!

付き合う前から浮気なんてどーってことない、という価値観でお互いの恋愛観について共有していたので、わたし以外と恋愛しても大丈夫!
…だったはずなのに、どうしても嫌だと感じてしまう時がやってきた。

その時はお互いに学業、仕事でてんてこ舞い。一緒にいる時間が今までよりずっと短くなって、お互いの感情を伝え合う機会を持てていなかった。

そんなタイミングで、わたし以外との恋愛。
別に行動を制限するつもりもなかったし、相手も隠すようなことはしないのだけれど、ここに来て自分の嫉妬心や、悲しいと感じていることに気づいてしまった。

嫉妬している理由は、わたしよりも会っているんじゃないかという「時間」の優先順位が下がった気がしてたこと。

悲しい理由は、今まで話せていた何でもない日常の話、お互いの感情をさらけ出す機会が減っていたこと。

わたしが嫉妬しているのも、悲しくなるのも、原因はやっぱり…わたし以外の誰かの存在があるからだ!!
そう思ってしまう自分に、今までの余裕はどこへ?と悔しい気持ちもありつつ、いつものようにパートナーへ本音を漏らし伝えてみた。


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浮気が原因じゃない、
ふたりの向き合い方の問題。

夜中のビーチを2時間くらい歩きながら、今の素直な気持ちを伝えて合って、嫉妬心の根源にある「求めているもの」を探り出す作業をしてみた。

泣きながら話したり、口調が強くなる場面があったり、側から見たらケンカに見えてるかもしれない。今まで議論するコミュニケーションを重ねてきた私たちにとっては、心地よい時間だった。

そこで見つけ出した、わたしとパートナーが大切にしたい「関係性づくりのカタチ」「こころの底で求めていること」は、今もお互いを尊重しあう関係でいるためのグランドルールになっている。


嫉妬心はどうやって解消できる?

わたしの嫉妬心や悲しいという気持ちを共有した時、パートナーからの反応は「気持ちは理解できるけど、他者との恋愛について行動制限せずに解消できるものなの?」という怪訝そうな感じだった。

わたしはこの時点でも、まだ、複数との恋愛には肯定的。「じゃあ、何すればその嫉妬や悲しみは解消されるの?」というが問題。

そこでパートナーに聞かれたのが、
「〇〇しなければいいの?」という問い。
〇〇には、会う、触れ合う、キスやセックスなど、いわゆる浮気の定義に関わるような行為の内容を当てはめてみる。

でも、どれもしっくりこなくて、わたしが求めているのはやはり、気持ちがどれくらいわたし自身に向いているのか、ということだと気づいた。

そして、立て続けに
「何をしたら、気持ちが向いていると感じるの?」という確信的な問いが飛んできた。

ここでの答えは、付き合うの定義に出したことと同じ。時間とエネルギーを共有する1番の対象であること、もっと触れ合いたいという気持ちだった。


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「わたしとあなただけの世界」をみる

ここまで来ると、わたしの頭の中から浮気相手的な存在は消えていて、今後パートナーとどう過ごしたいかを言語化することに必死だった。

そもそも、嫉妬や不安の根源にあった要因は、ふたり以外の誰かの存在ではなくて、一緒に過ごせる時間と感情のシェアや触れ合いが減っていたこと。

そしてもう一つ大きな原因は、わたしから「もっと会いたい、話したい、触れたい」を伝えていなかったということ。言葉に出して伝えずに、勝手に不安になって、自信をすり減らし、嫉妬を作り出しているという悪いスパイラルにはまっていた。

要は、他にどんな人と、どこで何をしていようとも、わたしがパートナーと大切な時間を過ごせている実感さえあれば、不安にもならないし、嫉妬もしないということ!

結局は、「わたしとあなたの世界」が不安定になることが問題で、そこが心地よいものであれば、あとは関係ないなぁ…としっくりきた。


この後からはずーっと、お互いに別の人との恋愛も重ねながら、(いくつかの危機はありつつ)信頼関係が増すような関係性づくりができているから、凄く大切な気づきだったことは間違いない。

もしあなたが浮気が嫌だな、と感じているのなら、その「嫌」の裏にある「求めているもの」はなんだろうを言語化してみる努力を勧める。

そしてその時は、ぜひパートナーと一緒に話すこと。誰かのことを想っての感情を自分ひとりで言語化すると、被害妄想しやすいから。


次回は、
「複数恋愛の守りかた」をテーマに。




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