ひかりのまちと私

中田裕二のひかりのまちという言葉を聞いたとき、真っ先に思い浮かんだのは、震災から4日後、停電から復活していくわが街の様子だった。そして対照的に広範囲の停電によるそれはそれはきれいな星空を。

そして10年の時を経て、彼が思い浮かべた風景は冬の風物詩、仙台の光のページェントだったことを知った。

まあええがな。


そのあとは、及川謙一氏のMVの影響で、被害が特に大きかった、当たり前の日常にもどるにはとても時間を要する地域の印象が強く、正直どこか落とし込めていない箇所も多かった。

そしていつしか、この歌は素の自分に向けられた曲ではなく、目の前の多くを失い苦しむ人たちへと向き合うための、支援者として受け取る曲になった。

私たちは無理に前向きにならなくてもいい、光を見つけなくてもいい。僕たちの中で息をしている景色を、笑顔を、取り戻せたらいいのだと思う。

わたしも春夏秋冬ぜんぶ、愛しいがな。

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