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Auditor (審査員)

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審査員の知識や経験を活かしていること
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#MS

何故「監査・審査」をするのか?

監査も審査もどちらも"Audit"で同じことですが、 審査というのは「第三者監査」のことを指し、 審査員の資格を持つ者が行う、という違いがあります。 その違いは兎も角、何故、監査や審査をするのか? 端的には「決められた通り仕事をしてるかどうか確認する」 ということになるのでしょうが、それは何の目的で? マネジメントというのは、自分以外の人や組織が、 自分の仕事の代わりをしてくれて初めて成り立つもの、 といような視点で見ています。 社長が会社の方針を決めて、その方針に沿っ

視点を変えないと気付けないこと

昨今のニュースの中で、興味深くもあり、 このレベルの方でも気付けないものなのか…と、 改めて思ったのが、こちらのニュース(↓)。 https://www.businessinsider.jp/post-212285?utm_source=dlvr.it&utm_medium=facebook&utm_campaign=534757bb6304158a350ad1f26e5b8424 サイボウズ社というと、東京に本社を置くソフト会社で、 大手各社にも開発したソフトを導入して

狭い世界で律しすぎる危険

「マネジメント」の話です。 いわゆる、決まり事があって、 決められた通りに仕事をする、という。 組織の中で上に立つ方が、下の方々を律するわけですが、 その時に根拠とするのが「決まり事」です。 下の方々に、その決まり事通りに仕事をしてもらうわけです。 ここで、意識の問題ですが、 上に立つ方は、「下の者に仕事をさせている」 という意識で居られることが、ままあります。 その時、「決まり事」というのを盾に、 下の方々の仕事を、厳しく牛耳っておられるケースがあります。 確かに、決

内部監査のフォローはどこまでやる?

認証をとるための規格、 ISO 9001、ISO 14001、ISO 27001 ... には、 「内部監査」というものが付き物です。 前回は「MSをどこまでやれば良いか」というテーマで、 「組織としてやりたいこと」に、 規格の方を当てはめて行けば良い、とい話を書きました(↓)。 そうやってMSをどこまでやっていくか決めると、 次は、その範囲で「内部監査」というものをやります。 もちろん、決めたMSの範囲内でやることになります。 いくつかのMSを組み合わせて監査すること

MSをどこまでやれば良いか

■ 規格が決めるのではなく、組織が決めるマネジメントシステム(MS)でたまにあるのが、 「ISO 9001やISO 14001の規格に書いてあることをやれば良い」 という理解をしているケースです。 そのためか、 「これは、何をすれば良いのか?」とか、 「これは、どこまでやれば良いのか?」という問いが出てきます(´-`)。 こういうのを「規格が『先』」と言ったりしますが、 本来は、「組織としてやりたいことが『先』」で、 それを決める中で、規格を少し意識すれば良いと思います(

審査で気をつけなければいけない発言

審査をしている中で、色々な物事に目が行き、 ちょっとしたことにも気が付くというのは、 良いことだとは思っています('-')。 けれど、この気付いたことを全て口にしてしまっては…、 ましてや報告書にまで纏めてしまっては、 場合によっては、やりすぎですd(--;。 何故これを気にしているかと言うと、 気にせず(?)発言をし、報告書にも書いて行く審査員… というのも、実際のところ、居るからです。 私はもともと、会社で審査を受けるときの、 事務局業としてISOに関わる仕事を始め