不要不急のハンモック
これはただの自慢だが、家にハンモックがある。
今こうしてるときもハンモックに揺られてリラックスしちゃってる。
3月の初めに、どさくさに紛れて買ってしまった。
トイレットペーパーが品切れになりあと4ロールでいつまで持つかとか、マスクは高いけど1枚50円までなら買うかとか、備蓄品を見直そうだとか、そういう現実的なことを考えすぎて、頭が弾けたのだと思う。
なくてもいいもの、でもあったら最高にハッピーになれるパッパラパーなもの。
ハンモックが思いついてしまったら頭から離れなくなった。
買っちゃおうかな〜と思ってからの行動は早く、性能やデザイン、値段を比較検討して2日後にはもう家に来ていた。いい大人だから冷静になるタイミングはあったはず。それでも必要のないものを買いたい欲が圧勝していた。
実際届いてみるとかなり大きい。
大人が横になれるくらいだから当たり前なのだが、2m弱という大きさを完全に甘く見積もっていた。
部屋の半分が埋まった。
もう半分はベッドがあるから、ここは「横になる部屋」になった。
あと一つ誤算があった。
ハンモックがあったらそこで本を読んだり刺繍をしようと考えていた。
しかし、ハンモックに揺られると手元は動かず固定されているのに周りの景色が揺れるから、すごく酔うことを知った。
でもそんな実用的なことはどうでもいい。
とことん不要不急でいてくれたらいい。
ハンモックに揺られながら、陽を浴びて音楽でも聴いたらそれで良し。優勝。