かろなるで〜
物語で人を治す人がいたらしい。
「ヌッ。お前さんの病は、お前さんに踏まれた蛇の恨みによるものじゃ。蛇に捧げ物をせよ!さすれば治る!カーッ!!」みたいな。
非科学的だ。
けど、アプローチは現代西洋医学と似ている。
原因を探し、対処を考える。
「菌に感染したんですよ(原因)抗生物質を飲んでください(対処)」
「蛇に恨まれているんですよ(原因)捧げ物をしてください(対処)」
人生、「なぜこうなったか(原因)」「どうすればいいか(対処)」を問うことの繰り返しだ。
今、あたまいたい。
朝ごはんを作る元気がなく、ミルクをレンジでチンして飲んだ。少し休んで、痛み止めの「カロナール」を飲んだ。カロナール、好き。「軽なるで〜」って関西人に軽いノリで言われてる気分になるから。
「プロスタグランジンが頭痛を引き起こすんですよ(原因)」
「カロナール飲んでください(対処)」
「軽なるで〜(物語)」
一粒の頭痛薬にも、物語の力、である。
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