オンライン空手稽古の有用性
(こちらは2020年4月20日に共同通信社から地方紙向けに配信された「千種ゆり子の空てんき」記事です。共同通信社からは許可を得て、そのままの文章でnoteにも配信しました。内容は最新のものでない場合があります。)
新型コロナウィルスの恐怖が身近に迫っています。気軽に人と会うことができないだけで、こんなにストレスが溜まるとは思いませんでした。私が監督を務める一橋大学空手道部もかれこれ2カ月以上、道場で稽古ができていません。
そこで私が実践したのが「オンライン空手稽古」。テレビ電話を使って何人かで一緒に稽古をするというものです。最近は「オンライン飲み会」なるものが流行っていて、これを空手稽古にも応用してみたのです。
何やら難しそうに思えて私も敬遠していたのですが、やってみたら意外と簡単でした。無料通話アプリLINEでグループを作り、時間を決めれば準備完了。時間になったらビデオ通話を始めて、その状態でみんなで声を出し合い、空手稽古をします。私の指揮で空手の基本稽古と形稽古、最後に筋トレを行いました。
私は一人で黙々とやるのは苦手で、みんなと一緒に頑張りたいタイプ。たった1時間の稽古でしたが、かなり質のいい稽古ができました。この稽古には海外在住の先輩も参加してくれて、5年ぶりに一緒に稽古ができました。通常通りの稽古が続いていたら、このような再会はありませんでした。
私たちはどうしても「新型コロナのせいで出来なくなったこと」を数えてしまいがちです。でも、こう考え方を切り替えてみませんか。「新型コロナをきっかけに出来るようになったこと」を数えてみるのです。私の場合は海外で働く先輩との空手稽古。それに、乗換駅からテレビ朝日まで、5キロのウォーキング通勤も始めましたよ。
気象予報士 千種ゆり子
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