「人の話を聞いてない」と言われる原因 弊社の新人研修のメモ
傾聴するには、オウム返しをすべし
スタッフのシフトを組んでいるHくん。Aさんから電話がありました。
Aさん「『旦那が結婚10周年で、お祝いに旅行に行こう』って誘ってくれたんですよ。だから来週はお休みにしていただけますか?」
Hくん「分かりました。出来るだけ、シフト調節してみるから、ちょっと待ってね」
この受け答えの後、Aさんは「H君って、まったく人の話を聞いてくれない」と言いました。
Aさんは、H君にどう言って欲しかったのでしょう?
「10周年なんですね。おめでとう」とか「旦那さんが誘ってくれたんですね。よかったね」とまず言ってから、シフトの調整の話をして欲しかった。
「いや、話はちゃんと聞いてたよ」とH君は言うかもしれません。
では、Aさんが
「どうしても話せない事情があり、来週休みにして欲しい」とか
「母が急病で来週手術があるんです。来週休みにして欲しい」だったら
なんて言いますか?
全部さっきと同じ答えだったら、やっぱり「話を聞いていない」と思われてしまうのです。
それぞれ「何か、言えない事情があるんですね」「お母さん、手術なんですね。心配ですね」と、まず受けると「ああ。この人は話を聞いてくれている」って思うんです。
これはカウンセリングでも「傾聴」と言われるもので、まず相手が言う言葉を使ってオウム返しのように返すのが確実。
「私は納豆が嫌いです」に対しては「あなたは、納豆が嫌いなんですね」と返す。
もし「僕は大好きだし、栄養たっぷりだから毎日食べてるよ」と返してしまうと「私の話を全然聞いてくれない」となるのです。
取材など、特に相手からいろんな話を聞きだす時、信頼関係を得るときにも必要になると思います。
私と仕事のどっちが大切なの?
あるカップルの会話
彼氏 「ごめん。明日の土曜日、仕事が入ってデート行けなくなった」
彼女 「え??すごく楽しみにして、お弁当のおかずも作ってたのに」
彼氏 「ごめん。どうしても抜けられない仕事で、ぼくの営業成績がかかってるねん」
彼女 「いつも、同じ事を言ってるけど、私と仕事、どっちが大切なの?」
彼氏 「そんなん、どっちなんて、選ばれへんよ。僕の仕事が無くなったら君も困るやろ?」
こんな会話があったとします。もちろん彼女だって彼氏に仕事か自分かどちらを選んで欲しいか。なんて、真剣に思っているわけないですよね。
ではなんて言ったら良かったのか。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
「楽しみにしてくれたのにゴメンな。お弁当も用意してくれてたんや。僕も楽しみにしていた。」「僕の仕事のせいで、君に寂しい思いをさせてゴメンね」
みたいな。「自分の仕事」「自分が言いたいこと」より「相手の気持ち」「相手が伝えたいと思っている事」を、まず話してあげた方がいいという事ですね。
私もすぐ、自分の話をしてしまうので、いつも反省しています。相手の話を聞くのはとても大切ですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?