空き家になった実家の片付け④ 廃棄に困るモノの処分方法
空き家になった実家の片付け記録
今回は「廃棄に困るモノの処分方法」についてです。
これまでの内容はこちら↓
空き家を片付けていると
処分先の検討がつくものもあれば
正直「これどう処分すればいいの?」
というものも出てきました。
普通ゴミでは出せなかったり、クリーンセンターに持ち込めないモノは、必ず出てきます。
その中でも、特に
「これは処分方法がわからないかも」
というモノを中心に、どのように処分したかをご紹介いたします。
家電リサイクル法対象の家電
家電リサイクル法により、以下の家電4品目は、リサイクルが義務付けられています。
テレビ
洗濯機
冷蔵庫
エアコン
家電4品目の「正しい処分」早わかり!|家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)|経済産業省
リサイクルの際、電気店に引き取りを依頼する必要があります。
この引き取りの依頼は、買い替えだけでなく、処分のみでも依頼可能
なので、家電リサイクル法対象の家電は、家電量販店に依頼すれば問題ありません。
前回の記事で少し触れましたが
私も実際に家電量販店へ依頼をして、問題なく取り外しとリサイクルの引き取りをしてもらえています。
テレビなどの引き取りを
「どこにお願いすればいいかわからない」
時には、家電量販店にお願いすると確実です。
仏壇
ご実家に菩提寺がある(檀家である)場合は、まずは菩提寺のご住職に尋ねられるのがいちばんだと思います。
ウチの場合は、菩提寺のご住職が
「仏壇のお魂抜き(撥遣というそうです)をした後、仏壇屋さんに引き取りをお願いしてください」
とおっしゃったので、実家の近くにある仏壇屋さんに引き取りを依頼しました。
ちなみに、実家にあった仏壇は半世紀以上経っており、どこで仏壇を作ったのかがわかりませんでした。
依頼する際、仏壇屋さんから「自店で購入したものか」等を聞かれるかな?とも思っていたのですが、それについては特に聞かれることもなく、引き取っていただくことができました。
なので、どこへ引き取ってもらえればいいかがわからないときは、一度仏壇屋さんに尋ねてみられるといいと思います。
あと、自治体によっては、仏壇をクリーンセンターへ持ち込み可能なところもあるようです。
(実家のある岸和田市は持ち込み可能、自宅のある高槻市は持ち込み不可)
↑
仏壇をゴミに出せる自治体があるのにビックリ!
神棚
神棚の処分は、ネットで「神社のお焚き上げ」というサービスを見つけたので、そこに神棚を郵送して、お焚き上げをしてもらいました。
依頼~お焚き上げ完了の流れは
1.お焚き上げキットを購入
2.キットが届いたら、箱にお焚き上げしたいものを入れて神社へ郵送
3.神社で供養・お焚き上げ
4.お焚き上げ終了後「ご祈祷動画」と「お焚き上げ証明書」が届く
神棚については、いろんな考え方があると思います。
実は片付けの途中で
一瞬「神棚を引き継ぐ?」
ことも頭をよぎったのですが・・・
自分がいなくなった時、処分をする人が、自分と同じように大変な思いをすることになるのが想像できたので
「やはり今の時点で処分しよう」
という結論に至りました。
実は、実家のある岸和田市では、神棚をクリーンセンターへ持ち込むこともできたのですが・・・
なんか縁起が悪い気がしませんか?
結局、お焚き上げをしてくれるところも見つけられなかったので、このサービスがあるのがとても助かりました。
個人情報の入っているモノ
片付けてると気になったのが、個人情報の入っているモノ
写真
住所録や電話帳
住所の入ったDM
賞状
等がそれにあたります。
実家を片付けた時点では、誰も住んでいなかったので
「気にしなくてもいい」
とも言えますが、人によっては情報漏洩等が気になる等、考え方が違いますよね。
私は、住所の入ったDMはそれほど気にならず(もう誰も住んでない場所だから)そのまま普通ゴミと一緒に捨てていたのですが、それ以外は、そのまま捨てるのには躊躇しました。
そこで、写真や賞状はクリーンセンターへ持ち込み、住所録や電話帳などは、毎年出している書類の溶解処理を出すのと一緒に溶解処理をしました。
クリーンセンターに持ち込むと、焼却炉の目の前まで車を横付けするので、持ち込んだ不用品の燃える直前の姿を、目の前で見ることができます。
これで
「写真や賞状が悪用されることはない」
という安心感につながりました。
電話帳や住所録を処分した
「溶解」処理
機密書類などを処分する際に、紙を溶かして処分する方法です。
実は、電話帳や住所録もクリーンセンターへの持ち込みでもいいかな?
と思ったのですが・・・
家族以外の個人情報もありますし、ちょうど保管期限の過ぎた書類を処分する時期だったのもあり、溶解処理をしました。
ちなみに、リンク先のサービス「セキュリティパック21」は個人でも利用できます。
スプレーや液体類
使いかけのスプレーや液体類は、残念ながら(笑)自力で廃棄するしかありません。
使いかけで残った液体類は、兄が引っ越した直後に水道を止めてしまったため、自宅へ持ち帰って廃棄処分
スプレー缶の中身が残っているものは、自宅のベランダで、ごみ袋に古新聞などを入れ、スプレー缶の中身を出し切って処分しました。
まだ使えそうなもスプレー缶は、自宅で使ったり、もらってもらえる友達にお譲りしました。
廃棄しづらい液体
スプレー缶や瓶に入っている液体
自宅で処分できるものであれば問題なかったのですが、中には自宅では廃棄しづらいものも出てきました。
↑
「なんでそんなモノがあるの」と思った(笑)
不用品の処分業者さんにも引き取ってもらうことができない液体もあったため、どう処分すればいいか?
正直頭を悩ませてしまいました。
ネットでいい方法がないかを調べたところ、残った塗料を固めて捨てる
「塗料固化剤」というものがあることを知りました。
塗料固化剤の商品ページ ↓
使い方は簡単で、残った塗料に固化剤を混ぜてかき混ぜて、硬くなってきたら新聞紙などに取り出して広げて乾かしたら、ポリ袋に入れて可燃ごみとして捨てられます。
「何これ?」
と処分の仕方がわからない液体類は、これを使ってみてるといいのではないでしょうか。
そして、大量の液体類を処分して思ったのが
「ずっと使ってない調味料やスプレー缶は、もったいなくても処分するか使い切るかしないといけない」
ということ
そのようなモノが出てきたときは、早めに処分するようにしましょう。
最終的に他人に迷惑をかけることになります。
消火器
消火器も、クリーンセンターなどの自治体では処分することができません。
リサイクルの必要があります。
処分の手順は、以下のとおり↓
消火器がリサイクルの対象品目かを確認(スプレー式はリサイクルの対象ではありません)
特定窓口か指定引取場所に依頼し、そこへ持ち込むか引き取りに来てもらう
この後は、メーカー団体がリサイクル窓口を通じて回収し適切にリサイクルされます。
詳しくは、以下のページより
このページから、特定窓口か指定引取場所の検索もできます ↓
ゆうバックを用いた回収(個人の方が対象)もありますが、費用が1本6,270円(税込)かかります。
これが、窓口へ持ち込みだと 1本1,560円(税込)、引き取りでもこれにプラス出張料で引き取ってもらえるので、どうしても近所にリサイクル窓口がない場合を除いては、窓口へ持ち込みか引き取りを依頼する方がいいのではないかと思います。(リサイクル価格は、2024年6月現在のものです)
あと、リサイクル窓口は全国に約5,000ヵ所ほどあるので、ご近所でも窓口が見つかる可能性はけっこうあるかなあ、と思います。
ただ、検索結果の場所をGoogleマップで確認すると、窓口が個人商店でされているところが多いようなので、持ち込み・引き取りの場合は、必ず事前に電話で連絡を入れられることをおススメします。
セメント
片付けてたら、なぜか出てきたセメント
しかも、2個も!
袋にセメントが入ったまま固まってました。。
そして、その塊はとんでもなく重かったです。。。
1個は、誰がどうしたか?がなんとなく見当がついたのですが、もう1個については、なぜそこにあったか?すらも全くわかりませんでした(笑)
このような状態になると、自力で処分することができず、産業廃棄物として処分する必要があります。
ウチの場合、最終的には実家を解体したので、セメントはその時に出る産業廃棄物と一緒に、解体業者さんに処分してもらうことができました。
そのため、セメントを処分するのにそこまで苦心することはなかったのですが、セメントを処分しようと思ったら、産業廃棄物の処理業者さんを探す必要があるので、廃棄するのが大変だと考える方が無難だと思います。
こうして廃棄の難しいモノの処分方法を振り返るだけでも、いかに空き家の片付けが大変なのかが感じてもらえたのではないでしょうか?
次回(最終回)は、今後空き家を片付けることになったときに、気を付ける方がいいポイントをご紹介いたします。
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