10,夫が近寄りたくない程の実家と生い立ち

これは、あくまでも夫から聞いた話なので聞いたままを言うと…。両親は教師をしていた。そして、小さい頃に夫のIQを調べた儀父母は夫のIQが平均以上であることを知ると幼少期から英才教育をしたそうです。寝ても覚めてもお勉強だったそうです。小学生の時には名高い名門中学受験予備校へ通わせられ、4年5年6年と学年が上がるにつれて友達もいなくなっていったと言っていました。1年間のうちの半分は予備校へ通い、2日に1回は小学校へ通ったそうです。つまり2日に一回は強制的に休まされて予備校へ缶詰だったそうです。学校は好きで、4・5年生の頃は友達もいて本当は学校へ行きたかったのに、それが親の教育方針だったとのことで、6年生の修学旅行も行かせてもらえなかったと悔しそうに話していました。もちろんTVも見せてもらえず、唯一見てよかったのは父親が許してくれるTV漫画のひと番組だけだったと、昔のことを話しながら夫は暗い表情で過去を語っていました。中学受験期に入ると、部屋に何日もこもり、予備校の課題やノルマをこなすそうですが、親の納得いくレベルまで到達しない時は勉強机の椅子にベルトか縄で腰を縛られ、出来るまで勉強をさせられたと言っていました。これだけを聞くと夫がさぞかし辛い思いをしてきたのだろうと、儀父母を一歩も二歩も引いてみるようになりました。そんな夫と家庭的で幸せな生活が出来る様になれたらいいのになと思いを寄せた時期があったのも事実です。しかし、現実はとんでもない方向へ向かっていくのでした。

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