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私にとって音楽とは

ピアノを習い始めたのが、幼稚園の年少のとき。最初は、全然楽しくなかった。母は、練習の際に間違っていると後ろに立って監視をしていたし。辞めるっていう選択肢がなかったから、とにかく続けていたという感じだった。

そう、楽しくなかったのだ。中学生の時には、テスト期間中によくストレス解消で力任せに弾いていた。それでも楽しいとは思ってなかったなぁ。

大学生になった時にお琴を弾くサークルに入った。まあ、色んなことがあったのだけれど、この時に初めて達成感なるものを味わい、頑張ったら頑張った分だけ成果が出るっていうことが面白くなった。お琴を弾いてる時はいつもの引っ込み思案の私ではなくなって、ちょっと自信を持てたような気がする。この時にようやく音楽って面白くて楽しいのかもしれないって感じたかなぁ。

それからさらに時が経ち現在、声楽を習いはじめて5年。やっと、楽しく面白くなってきたところだ。そして同時にこう思う。「歌ってえぐい」と。自分が引っかかるところは、常に自分の思考のクセ(悪い方)が如実に出てくるし、それと向き合わないと次のステップにいけないのだ。自分を信じられないもどかしさ、失敗したくないっていう強固な想い、そんな思いをもった自分と対峙する時は、「うげぇ」って思う。

それでも歌を習っているのは、壁を乗り越えた時の達成感と喜びはとんでもないものだからだ。

自分の人生の大半に音楽はそばにあった。時に傷ついた私を癒し、時に私を映し出す鏡となり、親友のようだった。

私にとって音楽とは、時に厳しい人生のパートナーである。



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