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vol.2 初めての野球番組、生放送で選手名チーム名間違えまくりで凹むが、野球アンテナを張れるようになった

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https://note.com/yurikanote/n/nbf39a33f56bc

私の野球人生を変える出来事があった。
それは、渋谷のラジオというNPO法人のラジオ番組でご縁があり「2代目アナウンサー」という立ち位置で野球番組に携われる機会が出来たのだ。

これも、ラジオが好きで、ラジオの裏側に携わりたいと探した結果、渋谷のラジオを見つけた。ラジオディレクターというボランティアスタッフとしてラジオの裏側に携わっていたのだが、ある時ディレクター同士で野球の話になり、私が「ヤクルトスワローズが好きなんですよね」と話をしていた所、それを聞きつけた社員の方が「ちょうど野球番組でアナウンサーを探していたのでやってみませんか?」ということになった。

渋谷のラジオは、基本的に生放送番組であり公共の電波を使って放送する。アプリでの配信もあるが渋谷区民は周波数を合わせるとその番組を聴くことができる。

まさかの公共放送の機会をいただけることになり、私はご縁とは突然できるものなのだなぁとヒシヒシと感じた。

そして最初の放送は今でも忘れはしない。
「野村克也監督」の訃報が書かれたスポーツ紙を番組内で読むという役割だ。

いきなりスポーツ紙を渡され、10分後には放送開始。当時、恥ずかしながら野村監督のことを何も知らず、記事内に出てくる人名等も読めないものが多く、放送前に急いで調べてメモをした。

やはりノムさんが亡くなったとのニュースは野球界にとって衝撃の出来事だ。ラジオ番組も重苦しい雰囲気で始まり、名前を振られて私がスポーツ紙を読ませていただいた。

初めての放送ということや、とても重大なニュースを読んでいるとのプレッシャーから、手は震えるわ声も震えるわ。当時ラジオトークなどのラジオ配信アプリ等で自分のラジオ番組を持っていた私はしゃべりに自信があり、喋り慣れている方だと思っていたのだが、こんなに震えてしまうとは我ながらビックリした。

ちなみに言うと、当時も野球なんてチーム名くらいしか分からなかった。

だが、このラジオ番組にアナウンサーとして携わるようになってから、野球を勉強せざるを得ない環境下へ置かれたのである!

野村監督の話をした後、ラジオ放送内でMCから色々と野球について聞かれた。そして、私がヤクルトファンであること、また野球は全然詳しくないことを話すと、「じゃあ次回から番組内で野球クイズやろう!」ということになった。

野球クイズというのは本当に基本的な問題で、例えば「ファーストは何塁でしょうか?」とか「ボールとはなんでしょうか?」とかそういった議論的な問題である。が、私はヤクルト好きを主張する野球は全く詳しくないニワカなので、この話を言われた時に「やばい、これは本気で野球を勉強しないと」となった。

それからというもの、野球のルールから始まり、まずはセリーグ・パリーグの球団名(本当にそこから)と、どの球団がセリーグでパリーグなのかも必死に覚えた。また、主に番組内では、昨日の試合結果と本日の試合情報をお伝えする役割を与えられたのだが、阪神タイガーズの略語「神」を神宮球場の「神」だと勘違いした私が、阪神が勝った試合をヤクルトが勝った試合と伝えた事もあり、放送内で平謝りするといった事例が多発した。その度に「もっと勉強しなきゃ…」とプレッシャーになり、DAZNも契約し毎回試合結果をチェックしたりと常に野球アンテナを張るようになった。また、幸いにも周りに野球好きな友達が多くいたため「中日で一番足が速い選手って誰?」「ラジオで紹介するならどの選手?」と質問し、その内容をラジオで紹介するなどもした。

このラジオは番組編成の変更もあり、半年間で卒業することになったがとてもいい経験をさせてもらったと思う。野球初心者がまさか野球のアナウンサーになるなんて経験は中々できる経験じゃなかったと思うし、このラジオの経験をきっかけにより野球を深く知ろうと思えるようになった。

ここまでが私の野球人生を変えた経験である。
次回からは、野球にアンテナを張っていきながらより野球が詳しくなれるように書いてこうと思う。
いつか神宮球場で堂々と語れるようになるため…。リアルタイム実況、ここからスタートである。

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