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人が集まってミッションが生まれる

元旦に、ブックオフで散歩した。何にアンテナが反応するだろうと、ぼんやり歩き回り、2冊の本を手に取った。どちらも、西村佳哲さんの本。西村さんの本は、過去にも読んだことがあるけれど、以前と比べて今回はものすごく染みるものがあった。言葉のチョイスも、今の私にちょうどいい感じ。1冊目、楽しく読みました。気になる部分をいくつかメモ。

残したいんだろうな。名前はどうでもええけど、後の世代がつづいてゆけるようなベースになる仕組みを残したい。(P.37)

いい仕事をするという面では誰にも負けとうないけん(P.40)

そういう積み重ね。共有されている成功体験の厚みが、だんだん力になってゆく。壁の破り方、乗り越え方っていうんのを自然と体感できとるっちゅうか。「あんなことをやれたじゃない」「次もまたああいう気持ちになろうよ」って。あの”感じ”をまた味わいたいって。情報共有も大事やけど、一番大事なんはこうした感覚の共有なんやなあ。壁を越えることの楽しさや面白さを、少なくともコアの何人かが共有できておるときは、すごいうまくつながってゆく。(P.44)

ほんで、これはちょっと意識変えなうまくいかんな、ってことで言葉を考えた。「できない理由より、できる方法を」と、「とにかく始めろ」。(中略)そしたら議論の進み方が全然違うてくる。みんながポジティブに考えるわけやけん。人間って、オープンでポジティブに考えたら、すごい、いろんなアイディアが湧き出してくるわけよな。(中略)この方向性でやっていったら、見事に変わるわな。驚くべき意識の革命が起きる。(P.49-50)

「人が人を呼ぶ」仕組み。面白い人間が集まることで、また違う面白い人間を呼び寄せて、それが厚みを増しながらまた違う面白い人間を集めるっていう。集まったそれぞれの知恵を融合して、新しいものを生み出す装置づくりがうまくできそうな気がする。(P.52)

自分の仕事を考える3日間

「私はなんなのか?」「あなたと私の関係はなんなのか?」というところにいちど縒りを戻して、そこから場を構築してゆくというか。(中略)場と関係はセットなんです。なすがままでもいいけど、ちゃんと見守っていることが大事だと思っている。(中略)干渉したり口出ししたりはしないけど、関心を持ってその場にいる。(P.72)

仏教というのは、非常に大きなひとつの仮説を提示しているにすぎない。(中略)あるのは「お前はどう思うんだ?」っていう、この問い直しなんですよ。(中略)一緒に悩もう。一緒に考えよう。このことはどうなんだろう?って問いかけてゆくような。(P.73)

「無常。常に無いと書くんですが、一定不変のものはなにもないというのが仏教の基本です」。(中略)「それは慢心だと思いますね」と戻した後、「ひょっとしたら私は(人を)殺すかもしれない、という一つの不安を抱えながら、その不安と絶えず調整をしていく。関係を調整していく。殺さないという確信を持つより、そういうことの方がよほど大切だと思います」(P.79)

自分の仕事を考える3日間

ちょっとした世の中との摩擦やズレを醸し出したい。そしてそこに「面白いかも」って共感してもらえたら、新しい価値を生み出したことになっていくと思うんです。(P.125)

自分の仕事を考える3日間

ミッションが先にあって、そのために人が集まるというやり方もあるけど、「人が集まってミッションが生まれる」式のほうが、やっぱりいいなと思うんです。人が3人いればなにかできるんですよ。(P.142-143)
なにがなんでも最高のものをつくろうっていうのは、僕の中ではバランスが悪い。人と仕事をするのは好きだけど、目的を達成する能力を伸ばせって言われても無理。(P.146)

自分の仕事を考える3日間



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