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ベルリンの自然 探訪録

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ドイツの首都にしてドイツ1カオスな街と言われるベルリン。街の中に広大で質素な公園が広がったり、少し郊外に出ると森と湖が広がる。 夏は力強く、冬は静かに佇む、どこか質素で無骨な自然…
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#マンガ

ドイツの森で全裸に挑戦、全裸と全着衣の狭間での揺らぎそして扉の破壊

モヤモヤを打ち消すために森の中の湖に全裸で飛び込み泳ぐ、それってすごく素敵じゃないか?と思いついた。 8月が始まったばかりのベルリン。 太陽が出ている間は暑さを感じるものの、すでに風はひんやりしている、街中のあちこちに生える木々の葉も少しずつ落ち始め秋を感じ始める。 いくら土下座しても夏は過ぎてあの暗い冬が来る、土下座して夏が長引くものなら額を凹ますくらいには懇願したいところだが、自然の摂理はなんとも無常だ。 最近はお気に入りの森が枯れる前によく散歩をしに行っている。

溶けた氷の下のゴミ、川に浮かぶ油

先週からいきなり気温が上がり、太陽が顔を出し、積もった雪はものすごい勢いで溶け、砂利だらけの地肌が出る。歩く人たちの着てる服も明るい色が増え、自分も水色のジージャンを久しぶりに羽織る。寒くて孤独で贅沢な冬が終わったのは嬉しいけども少し寂しい気もする。 絵描き仲間が日本に帰るのに、ベルリンで事前検査を受けるために私の家に一泊し早朝に見送った。まだ静かな朝、川沿いを散歩する。川に張っていた氷の一部が溶け始め、水面が所々現れていた。今まで真っ白に美しく凍っていた表面から一変、その

大寒波とパンくず

40年ぶりの気候現象で北ドイツが寒い。ベルリンは山がなく通常はあまり雪も降らないがこの数日は雪マーク。気温下がりすぎて笑える。さっき淹れたお茶も一瞬で冷める。 昨日は一日中風音がしていて、日本の台風の夜を思い出した。台風ほど突風ではないものの、心細い夜が明け今日は風はないが細かい雪だけが引き続き舞っていた。ヨガ勉強飯を済ませ、外に出る支度をする。 1人で外に出ず生活していると、世界から切り離され自分の部屋だけが宙に浮いている気分になる。窓に映った世界が本物なのか確かめなく