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オンライン会議のカメラが辛い

在宅勤務になり、私にとってのメリットは、必要な時だけコミュニケーションを取ればいいこと。オフィスにいると、周りの音や声が聞こえてきて、気になってしまったり、雑談に付き合ったりするのが、煩わしさがあった。が、家で一人仕事をしていれば、当然周りに人がいないので、自分のペースが保てる。それに、そういったコミュニケーションと通して沸き起こる感情を、押し殺し、繕うことに結構なエネルギーと使う必要がない。すぐ感情が顔に出る言われる方なので、それを気にしなくていいし、そう指摘されるストレスもない。

だた、オンライン会議は、新たなストレスを生んでいる。例えば、

出席者の顔が見えてしまうこと

対面の会議では、どんなに参加者が多くても、発言者の顔だけを見ればいいし、資料を見たり、考え事をして、他に目線が向けていても、何も問題がない。だが、オンライン会議は、出席者の顔が画面にいっぱいに映る。もちろん、機能を使って表示させないこともできるが、意見交換の時は、そういう訳にもいかない。そうなると、一人一人の顔の表情はもちろん、参加者の背景も気になる。部屋の作り、置いている本、陽の入り具合などが目につく。最近は、背景を変えることが出来るが、それはそれで「どうして、そのリゾートの背景を選ぶの?なんで、その豪邸風の背景なの?」と疑問が沸く。また、わずかに人物と、背景のわずかな隙間からみえる、その参加者の”ホントの居場所”の情報も、HSPとしては気になって、気になって仕方がない。

更に、

自分の顔を見えてしまうこと

世の中は、老若男女、自撮りが日常茶飯事だが、私は自分の顔が好きではない。だから、全力で写真撮影は避けてきたし、朝、顔を洗って化粧をするとき以外は、鏡で自分の顔を見ない。なのに、オンラインだと強制的に自分の顔を見なくてはならない。加えて、その顔をみんなに見せなければならない。考え事をする時は、結構無防備な表情になってしまうもの。以前、「会議中の顔が怖い。今度携帯で動画を撮ってみせてやる」と言われたことがあった。だから、常に自分の顔が、他の人にどう見られるか、意識しなければならないし、カメラをオフにすると、さぼっていると疑われる。はっきり言って辛い。

会議に真摯に参加していれば、声だけでも十分だと思う。現に、とあるお客さんの社員の方とオンライン会議で話すとき、ほぼ100%カメラを使わない。最初はシャイな人が多い?慣れてない?と思ったが、顔が見えなくても、十分に白熱する、充実した会議をいつも実施できる。

人間は、80%以上を視覚、目からの情報だと言われている。だから、致し方ない部分もあるが、HSPの私としては、80%以上を、会議の内容とは関係のない情報で、集中力を奪われていることになる。顔が見えようと、見えなかろうが、要するに意義ある会議になれば、カメラ機能なんてどっちでもよくないと思うのは、少数意見なのだろうか。

追記:sanaeartsさんのイラストを使わせていただきました。ありがとうございました。

「人生経験の引き出し」がいっぱいあります。何か悩み解決のヒントになる話が提供できるかもしれません。