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もう一度社会人になった私へ

2年前の6月。私は鬱の診断を受け、仕事を辞めた。教員として、講師ではあったけど社会人をしていた私だったが、社会人を辞めざるをえなかった。働ける状況ではなかった。

死にたかった。生きる意味が分からなかった。私なんていなくてもいいんだ、とずっと思っていた。布団から起き上がることができず、ずっと天井を見つめて過ぎていく毎日。病院へ行くこと以外、外にでることができなかった。

あれから2年後。
私は今、再び社会人として働いている。あの時とは違う職種ではあるが、子どもと関わる仕事であることは変わらない。

この2年、いろんなことがあった。

部屋から、いや、布団からも出れない日々。
主治医に進められて通い始めたデイケア。
デイケアでの製作プログラムがいつしか趣味に。
少しずつ外に出れる時間、日が伸びてきて、ほぼ毎日行って、人並みに生活ができるように。
学びを深めるために、大学入学を決心。1年間調子を崩すことなく大学へも通えた。
放デイのパートも始めた。

そして今。
私は大学を卒業し、再び社会人となった。パートという立場ではあるが、正社員とほぼほぼ同じ働き方ができている。
2年前、逃げるように社会人を辞めた私に言いたい。
「その選択は正しかったよ。おかげで未来の私は幸せに生きてるよ。死にたくなる環境なんて捨てていい。逃げていいんだよ」と。

今の職場は、本当にいいところだ。私のやりたいことを受け止め、よりよくするためにアドバイスもいただける。アップアップになってもすぐにSOSを出しやすい。オーナーさんも上の方もすごく優しくていい方ばかりだ。


もう一度社会人になった私へ。
「自分を大切にしなさい。また苦しくなったら、死にたくなったらすぐに逃げていい。仕事だけが人生ではないのだから。そこだけがあなたが働けるところじゃない。ほかにもあなたが輝ける場所はたくさんある。」