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イスラエル北部のキリスト教徒の村から

YouTube チャンネルThe Hot Zone With Chuck Hilton より、エピソード779 - Christians in Northern Israel  Need Help (イスラエル北部在住のキリスト教徒、Shadi Khaloulさんへのインタビュー) の翻訳です。

YouTube チャンネルへのリンク

私はIDF予備役少佐です。 レバノンとイスラエルの国境にあるイスラエル北部のキリスト教マロン派の町に来て頂き、ありがとうございます。 私達はガリラヤの上部(北部)ガリラヤ、ジシュと呼ばれる町にいます。

ガリラヤの地図 Wiki からの引用

ここはマロン派のキリスト教徒とアラブ人のイスラム教徒のアラブ人混在しています。私がイスラム教徒のアラブ人と言ったのは、マロン派の人々はアラブ人ではないからです。 彼らはアラム語系のシリア人で、今でもイエス・キリストの言語(アラム語)を話し、ガリラヤ地方の中心部でイエス・キリストの言葉を守っています。 ここはレバノンとの国境です。 私達の後ろにレバノンが見えます。あそこの山脈の尖がった山頂はマルン・ラスと呼ばれ、マロン派の頭という意味です。 かつてはマロン派の拠点でしたが、マムルーク朝とアラブ・イスラムの征服以来、彼らは実際にこの地を占領し、キリスト教徒であるアラム人に対して民族浄化を行いました。

マムルーク朝(1250-1517年) Wiki からの引用

従って、この地域の南レバノンの町のほとんどがアラム語の名前を持っているのと同様に、この町は今日でも祖先の名前を引き継いでおり、初期キリスト教徒である私達の祖先がイエス・キリストが話していた言語、アラム語の名前が付いていますが、残念な事に、それはほとんど今のレバノン領にあります。 そして今、この地域にはイスラム教のシーア派が住んでおり、実際にこの地域で私達のキリスト教徒コミュニティ-を民族浄化したのです。私達の先祖のキリスト教徒が以前直面し、実際に絶滅させられたのと同じように、今、イスラエル国家としてこの脅威に直面しています - ここイスラエルのユダヤ人にとっても、またユダヤ国家イスラエルに住む少数のキリスト教徒にとっても - それが彼らがやろうとしている事なのです 。

チャック「イスラエルの国民のうちキリスト教徒の割合は非常に少なく、2% 未満です。 従って
て、あなたは非常に少数派ですね。」

はい。

チャック「しかし、この村はほとんどがキリスト教徒なんですか?」

はい、ほとんどがキリスト教徒です。

チャック「 それはすごいですね!」

60%位ですね。

チャック「戦争が始まってから、私達はたくさんのロケット弾や対戦車誘導ミサイルなどがここに撃ち込まれるのを目撃してきました。 それはあなたにどのような影響を与えましたか?」

まず第一に、私達は他のイスラエル人と同じです。ここは国境に非常に近い地域です。私達(の町)はイスラエルとレバノンの国境から2.2マイルの場所にあり、イスラエル国内とこのコミュニティー、全てが避難しており、避難民は約63,000人になります。 避難するのに十分な距離の避難区域を示す境界線のようなものがあるので、私達は避難していませんが、ほとんどの人が避難しています。私達の町のビジネスは閉鎖されており、外から来る人やレストラン等はほとんど見つかりません...仕事はおそらく半日程しかしていないし、学校は休みで、子供達は家にいます。多くの人が家族を国境から(離れた)ハイファや他の場所に連れて行きました。彼らは爆撃や砲撃、そしてヒズボラから私達のコミュニティーへの銃撃の音を聞きたくないからです。 私達の領域では、実際に周囲で多くの爆発が起きています。 人々は子供達を連れて、ここから離れています。

チャック「では、そこに避難している63,000人に加えて、更に多くの人が自主的に立ち去ったという事ですか?」

多くは自主的に避難しました。ここにいるキリスト教徒は(避難地域には指定されていないので)自主的には避難していません。自主的に避難すると、政府はその費用を補償してくれません。 ハイファに滞在すると、仕事がなく、ここ地元の仕事にも影響が出て、結局全てに影響します。
ハマスが私達の南部のコミュニティーで行ったのと同じ脅威が、ここでも同じように起こるし、ヒスボラも同じように脅威がだと、このコミュニティーも大事にしなさい、あなたにはアラム語系のNGOの為に行うべき別の使命があるとNGOの人に言われました。

チャック「NGOについて教えて下さい。」

私のNGOは、イスラエルのアラム語系キリスト教のNGOで、ICAAと呼ばれています。団体の主な目標は、この土地で初期キリスト教徒としての私達のアラム語とアイデンティティーを守り、国民がイスラエル国家内でより良く統合できるように支援し、イスラエル国防軍への入隊を奨励する事です。 この国の一員となり、当時私達の先祖を実際に滅ぼし、この地のユダヤ人をも滅ぼそうとしている敵から力を合わせてこのイスラエル国家を守る事です。 だから私達は喜んで統合することを奨励しています。この国は、実際に少数派であるキリスト教徒が安全だと感じ、自由を感じ、民主主義と他の西側世界と西側の価値観を享受できる唯一の国だからです。 ここに国家が存在しなければ、キリスト教徒も存在しません。 従って、キリスト教共同体としての私達の義務は、私達の家、私達の家族、そして私達の家であるイスラエルを守る事です。 私達はユダヤ人と一緒にイスラエルを守る必要があります。

チャック「とてもよくわかります。IDFとイスラエル国家の指導者が、ヒズボラが全てのミサイル発射をやめないのであれば、軍事介入によってミサイルの発射を止めさせなければならないだろうと話しているのを聞きました。 現実になると思いますか? それは近いですか?」

状況を分析させて下さい。 それでは、まずヒズボラとは誰なのかを分析しましょう。 人々は、ヒズボラがいわゆるテロリストの軍隊、私が呼ぶところのテロ戦闘員またはテロリスト武装組織であるだけではない事に気づいていません。 実際には、ヒズボラが持っている同じ弾薬とその量を持っていないヨーロッパの軍隊よりも強力です。 私達は 150,000 発のミサイルとロケット、無人機、数千機の無人機、迫撃砲の砲弾、精密誘導ミサイル、対戦車ミサイル、対艦ミサイルについて話しているんです。 その火力と弾薬の威力はヨーロッパの一部の軍隊よりも強力であり、それに私達は直面しています。 私達はヒズボラと同じように対峙しているわけではありません。 ヒズボラはイランであり、イランはここの国境に位置しています。
ここはもはや私達の隣国レバノンではありません。 私達の隣はイランなんです。 そして、ここはヘルモン山とゴラン高原の北東から見たシリアです。 つまり、イランは既にレバノン、シリア、そして、ここからイランまで‐ レバノンもイラン、シリアもイラン、イラクもイラン、イランもイランなので、これらは全て既にイランなんです。

ヘルモン山の頂上はレバノンとシリアの国境にまたがっている。Wiki からの引用
ゴラン・ハイツ(高原) Wiki からの引用

これは、私達キリスト教徒、ユダヤ人、イスラム教徒、アラブ人、それが誰であれ、中東の他のどの国よりも仲良く共存している中東唯一のユダヤ民主主義国家であるイスラエル国家にとって、これは存亡に関わる大きな脅威です。従って、ヒズボラは排除される必要がある。 どうやって? 私はイスラエルの政府(の選挙)に投票し、神がこの政府を導いてこの敵を排除して下さるよう祈っています。敵を排除し、ここでの私達の生活を安全でより良いものにし、レバノン人を解放する義務があります。 彼らはイランのハメネイ師イスラム革命と同じ利益のために人質になっている。 これはレバノンの戦争ではありません、これは私達とは異なる価値観を持ち、私達がここに存在するのを見たくないイラン・イスラム共和国から身を守ろうとしているイスラエルの戦争です。 そして彼らは今パレスチナ人を利用していますが、正直に言うと、彼らはハマスの事など気にしていません。 彼らはハマスとスンニ派のパレスチナ人、あるいはアラブ人を大義として利用し、核開発計画の生産や開発を続け、イスラエルをここでこれらの代理人達と忙しくさせておき、実際にはイランから地中海までの貿易路を構築させようとしている。 それがイランの侵略なのです。彼らはハマスの事など、どうでもいいのです。 彼らはシリアのダマスカスにあるユーク難民キャンプでパレスチナ人を殺しました。 パレスチナ人を虐殺した彼らが、ハマスの事を本当に気にかけていると言っても、誰も信じません。彼らが統一戦線を望んでいるのは、それがイランの利益だからにほかならず、ハマスがもはや効果的に使えなくなったら彼らはそこから去るでしょう。なぜなら、彼らがレバノンを自分達のものにし、レバノンを支配するための最初のステップは、当時アラビア語ではなくアラム語を母国語とするキリスト教徒マロン派によって設立されたレバノンのキリスト教徒支配を排除する事だったからです。 この地域でキリスト教徒が賢者と感じる唯一の場所はレバノンでした。 そして今、それは彼らによって占領され、管理されており、キリスト教徒は移住しています。 世界中に1,000万人いるレバノン生まれのキリスト教徒は世界中に散らばっており、レバノンに残っているのはわずか100万人弱で、ヒズボラによって抑圧されており、この戦争が双方の間で大規模に始まるとすれば、おそらく脅かされるでしょう。 彼らとは何の関係もない事なのに、苦しい思いをする事になる。

チャック「 数千人の国連平和維持軍がUNIFIL(国際連合レバノン暫定駐留軍)と共に、レバノンの国境にいますね。 これ以上価値のない国連機関があるでしょうか...つまり、彼らは平和維持軍としての役割を果たしていると思われますか?」

UNIFILについて話すのは非常にばかばかしいと思います。1701(2006年に採択された国際連合安全保障理事会決議1701)の実施はヒズボラをリタニ(川)に後退させる事を意味する、と何人かの人々が話しているのを聞いて、ばかげていると思いました。

チャック「そんなことは起こらないと?」

それは起こるか起こらないかという事ではなく、ただの冗談です。 10月7日以前、1701があり、ヒズボラは既に国境にはいませんでした。この1701では、UNIFILは彼らを監視し(ているはずが、ヒズボラは) 国境に近づく事を許可し、ポストや塔を建設し、情報を収集し、兵士に嫌がらせをし、10月7日までに何度かフェンスに侵入しようとしました。 では今、国連がしたい事は、10月7日以前と同じシナリオに戻り、1701の統一軍が彼らを監視し、何もしない事なんですか?これは解決策ではない。解決策は1559です。1559の国連決議は、レバノンからヒズボラと全ての外国の民兵を武装解除させる事について述べている。ヒズボラは外国の民兵であり、外国の利益、イランの代理人のようなものに率いられた地元の人々です。彼らは、自分達はイランの代理人であると宣言しています。イランから注文を受けていると言っています。ヒズボラは武装解除されるべきです。 ひとたびヒズボラが武装解除すれば、我々はレバノンと平和を手にし、周囲の全てのアラブ諸国も平和を手に入れる事になるでしょう。 西側諸国がこの地域の平和を望むなら、この民兵組織を武装解除し、レバノン人を解放し、レバノン人を自由をにするべきです。 あるいは、別のレバノンのシステムを導入するだけです。 レバノンにいるキリスト教徒も、私にとっては兄弟姉妹です。彼らは貧しいし、実際、今は非常に弱っていて、ヒズボラから身を守る事ができず、ヒズボラによって苦しめられ、 自分達の大義を声高に主張する事もできず、圧迫されている。レバノンにとって最善の解決策は連邦です。それは1701ではなく、ヒズボラを武装解除させる1559です。 そしてヒズボラの武装解除はこの地域に平和をもたらし、ユダヤ人に平和をもたらし、この地域で平和に共存したいと願うキリスト教徒やイスラム教徒にも平和をもたらすでしょう。

「ここにはたくさんのIDFがいます...あなたがやるべきだと言う事を実行するための人員が彼らにあると思いますか?」

米国からゴーサインが出れば、イスラエル国防軍はこの脅威を除去する事ができると私は信じています。 それは時間の問題です、正直に言いましょう...もしヒズボラが私達を挑発し続け、私達のコミュニティーに殺戮と発砲をし続けるなら、- 彼らは先週もここからそう遠くない所で人を殺し、1ヶ月前にもそこで対戦車ミサイルを使って人を殺しました。 彼らは、チームと一緒にそこで電気を修理していた技術者に対戦車ミサイルを撃ち込んだんです。- このままなら、イスラエルは国境と国民を守る完全な権利を持つ事になる。従ってイスラエルには、我々がISISヒズボラと呼ぶものから国民を守り、国境を守る完全な権利がある。 ISISヒズボラはハマスよりも 十倍強力であると述べたように、浸透と侵攻も行う事ができます。 従って、私達は準備を整えておかなければなりません、そしてこの地域ではご覧のとおり、多くの軍隊がここにいて、多くの軍事力があり、状況が更に悪化する場合に備えて行動する準備ができています。そして既に状況は悪化しています。 今、大砲がレバノンの火源に反撃していると聞きましたが、この脅威を排除するには本当に大規模な全面戦争が必要です。しかし、私達はそこまで行かないことを望みます。私は、米国がフランスやその他の大国と共に、ヒズボラを非武装化させ、私達やレバノンの国民をこの紛争から救うための平和的な取引をしてくれる事を願っています。

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