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クレムリン、過激なロシア帝国主義運動を利用し、西側を不安定にする

ワルシャワ・インスティテゥートのRussia Monitorに載った7/17/20の記事の翻訳です。

ロシアのプロパガンダマシンは、不安定化した西側のイメージを広めようとしている。また、クレムリンはヨーロッパ中の極右、しばしばネオナチと呼ばれるサークルを訓練し、援助を提供することによって、西側諸国の紛争を煽っている。その中で、白人至上主義団体であるロシア帝国運動(RIM)はその役割を担っている。

長年にわたり、RIMは違法な活動を行ってきたが、ロシア当局の祝福を受けてその「任務」を続けている - 彼らはまだ非公式にそれを行っているのだが。これは、米国が(RIMを)白人至上主義団体をテロ組織と認定した後も変わっていない。

ロシア帝国運動はおよそ20年前に設立されたものの、勢いを増したのはこの7年間で(これは2020年のレポート)、それには2つの核となる理由がある。まず、2014年にドンバスにボランティアを派遣し始め、ロシアのクリミア併合に関与するようになったこと。

第二に、ロシア帝国運動はヨーロッパ各地の極右運動を支援することに関心を持つようになり、その動きを調整しようと試みている。この運動が活発化し、地理的にも広がっていることから、数カ月前、米国務省はロシア帝国運動全体を、そのリーダー3人と共に、テロ組織に指定した。

サンクトペテルブルクにはドイツのネオナチが参加する戦闘訓練用のキャンプがあり、それは同団体が欧州全域で活動するのに十分だった。
ロシア帝国運動は個人を訓練し、後にスウェーデンでテロ攻撃を試みたり、ドンバスやリビアでの戦争に派遣され、傭兵としてロシアの利益を増進させる組織である。

ロシア当局は、ロシア帝国運動とそのメンバーが特別指定国際テロリストに指定された後も、これを庇護している。なぜか?RIMは超国家主義的なイデオロギーを信奉し、ロシア皇帝の支配を復活させることを目的としている。

このグループは、反ユダヤ、反西欧、反ウクライナのレトリックを広める一方で、ロシアとその利益にとって重要な地域に関与していることで知られている。
また、ネオナチや白人至上主義のグループと国境を越えたネットワークを構築し、モスクワに新たな利益をもたらす動きもある。

同様に、クレムリンは憎き西側を不安定化させる可能性を高めている。その一方で、ロシアのサービスは、政治的に関与する非ロシア国民の間でスパイを雇うことができる。

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