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「はたらく」と「自立」

はたらくってなに?
全ての人が違う答えを持っていて構わない問だろう。他人に強制されるものではない。

ある人の意見

「働くって、自分の中で自立して普段の生活の中で援助してもらわないってことかな〜」

私は「働く」ことと「自立する」ことは逆だと思っていたからびっくりした。

冷静に考えればそうかもしれない。
経済的「自立」はわかりやすい。親の庇護下にあった子供が、親から自立して生きるための「労働」の側面はあるだろう。

しかし、私の場合は、働けば働くほど自分一人ではなにもできないと感じている。仕事という形で大きなことに挑戦しようとすればするほど、「自立」と逆の方向にいくしかないのだ。
最初は「一人」だった。インターンシップやバイトの形で会社で働いた時も、会社つくった時も、最初はなんでも自分一人でやればいいと思っていた。そこが勘違いであることに気づかされてから、ちゃんと「仕事」が始まった。

辞書で調べると次のように出てくる。

「自立」
他への従属から離れて独り立ちすること。他からの支配や助力を受けずに、存在すること。
(出典:小学館「デジタル大辞泉」)

少なくとも私は他者の助力なしに「働く」ことはできない。

常にお客様に商品を提供し対価をいただくという関係がある以上独立して存在するのは不可能だし、スポンサーから助力を受け続けているし、会社で働いているなら会社のネームバリューに依存しているし、同僚・上司・部下との密なコミュニケーションと協力なしでは何も作りあげられないし作り上げたものを広めることもできない。電気を常に供給してくれる人がいるから今の形でスムーズに働けるし、電車が動くからオフィスにも行ける。

私の場合は「働く」ことで他者からの援助を強烈に意識するようになった。

「普段の生活の中で援助して貰わない」ことも、現代人はほぼ不可能ではなかろうか。

農家でない限り食べている野菜は、他人が作って他人が運んできたもの。飲んだり使ったりしている水は、誰かが綺麗にして送ってくれているもの。もちろんそこに対価は支払っているが、だから「自立」しているという自覚は生まれづらい。究極言えば、誰もが地球に生かされている。

価値観の領域だが、私は「自立」よりも「感謝」がしっくりきた。

商品を渡して「ありがとう」の意味で対価ももらう。商品を受け取って「ありがとう」の意味で対価を渡す。

実際私が「働く」ようになってから一番使うようになった言葉は「ありがとう」である。使う対象はお客様に限らない。

自分にも他人にも、「ありがとう」を生む活動。
これが私にとって「はたらく」ことだと思う。

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