見出し画像

あなたの人生は、ほかの誰かが夢見る人生かも知れない

むかしインドに行ったとき、現地の青年と話していて出自を聞かれたので、「日本に生まれて今はカリフォルニアに住んでいて、コンサルタントの仕事でインドに来ている。夫は自分でビジネスをしている」というような話をしたら、"Your dinner table is a happy place"と言われた。

将来はアメリカに行きたいというので連絡先を交換したが、その後連絡はない。彼は今、自分のhappy dinner tableを作れているだろうか。

彼は多分、アメリカで働く私たちは、当時のインドに比べて収入が高く、豊かな暮らしをしていると想像したのだろう。実際、当時のインドは、丘の上の高級ホテルのすぐ真下にスラム街があるような国だった。

私たちは、自分の置かれた環境を当然のように受け取って、何らかの不満を持つ。不満のない人間などこの世に少ししかいないだろう。実際、知り合いでも金持ちの家に生まれて恵まれているのに、いつも文句ばかり言っている人がいる。

でも、私たちが今享受しているもの、自然に楽しんでいるものは、他の誰かから見たら、のどから手が出るほど欲しい物かも知れない。

と思ったのも、最近読んでいる「絶対に成功を呼ぶ25の法則(ジャック・キャンフィールド著)本での中で、「死ぬまでにやりたいことを101個書き出してみよう」というくだりがあったのだ。2日くらいかけて書いたのだが、まだ43個しか思いつかない。101個もすぐ思いつく人がいたら、すごい好奇心の持ち主だ。

こういうときは安易にググってしまう。Things to do before I dieで検索したら、ザックザク出てきた。色んなアイディアがあって面白いのだが、はて待てよ。このリストの中のこと、私が既にやったこといっぱいあるなあ。

ハワイでイルカと泳ぐ→マウイでドライブしてたら、沖にイルカの大群を見つけたので近くまで泳いでいってみた。ピーピー何か言いながら、周りをぐるぐる泳いだりジャンプしたりしてくれた。

グレートバリアリーフでスキューバ→オーストラリア出張に旦那を連れていって、ケアンズまで旅して一緒に潜った。今までで一番感動したダイブ。

夜のタージマハルで月を見る→インド出張のときに見た。人が多くて思ったより汚かった・・・。でも建造物自体は美しく、贅の限りをつくしていた。

グランドキャニオンで感動のあまり言葉を失う→学生の頃友人とロードトリップで行き、日本から持っていったアムラーばりの厚底スニーカーでトレッキングして笑われた。

リムジンに乗る→バーの帰りにそこらを走ってたリムジンに冗談で手を挙げたら、止まって乗せてくれて家まで送ってくれた。ラッキー。

とか色々、考えてみたら、私の人生にもちょっとしたおかしな話はいくつもあり、他の誰かがやってみたいと思っている事をやってきたのだ。そして私も今、他の誰かが当たり前にやっていることを、いつかやりたいと夢見ている。

そう考えたら、未来にやりたいことを夢見るだけではなく、自分が今当たり前にしていることを瞬間ごとに楽しみたいという気になる。もっとも、人間は夢見たり何か計画をしているときに幸せを感じるらしいので、常に次にしたいことの夢を見ながら現実を楽しむというのが一番いいのかも知れない。

というわけで、今年の抱負は、自分の置かれた環境に感謝しながら、死ぬまでにやりたいことリストの中のことが一つでも多くできるように、着実に計画を実行していくこと。

あなたが死ぬまでにやりたい101個のことは何ですか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?