2回記憶喪失した話
どうも皆様、初めましての方ははじめまして。そうでない方ももしかしたらはじめまして?
百合の話を中心に創作の話をする(百合)豚という名前でVtuberをしているものです。
つい先月ほどに2度目の記憶をなくし、その日に大体回復したという事件がありました。2度目というからには、まぁ1度目が勿論あるわけです。
そこで今回のnoteはタイトルにもあるように、小生の記憶がなくなった時の話をしようかなと思います。
ちなみに記憶喪失には、日常生活を送ることが出来ないタイプ(歩行の方法を忘れるなど)と、一部の記憶がなくなるタイプ(昨日なにしたのか何も覚えていないなど)の大きく二つのタイプがありますが、小生のは後者の方です。
この体験を創作などに活かしてもらえたら幸いです。
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1回目の記憶喪失について
小生が初めて記憶を失くしたのは、7歳の時です。
つまり小学2年生、それも桜が満開の春でした。
記憶を失くした日、私が見た夢は今でも思い出せるほど生々しいものでした。
まるで7年間の人生を再体験するかのような、周りの風景も、見守る人々も、自分の感覚も全てを体験した感覚がありました。
潮風の匂い。木々のせせらぎ。夏のうだるような暑さ。母の優しい声に、父が優しく頭を撫でてくれる感覚。初めて食べた大好物の味。脱臼したときの痛み。
それらすべてを五感で感じ取れるような不思議な夢でした。
きっとあの時、私は死んだんじゃないかなと今でも思います。
「あれは走馬灯だった。人生だった。」そう思うほど生々しい夢でした。
目が覚めたら知らない天井でした。
朝起きて知らない名前が投げかけられ、分からないなりに下へ降りると知らない人が2人、女性から学校行きなさい!なんて言われて、この人達が私の両親だと理解をしていきました。
朝迎えに来てくれる友達に名前を聞いてまわることも、先生の名前を覚え直すこともしました。
自分がどんな人間だったのかを周りに聞いて回りました。その人が言った自分を想像して真似ていきました。自分を自分で演技して、自分に馴染ませて、どんどん今の自分に近づけていくことを繰り返しました。
この日を境に物心が芽生えたといっても過言ではないと思います。
その後記憶喪失で困ったことも大してなく、普段通りに過ごすようになってきました。しかし、その中でどんどん不安になっていくことがありました。
一つ目に、両親の事です。友人というのは記憶が失くなってから出来たりするので問題はないのですが、両親はそういうわけにいきません。この二人にすがるほかないですし、見捨てられたら生きていけません。しかし、私は両親から惜しみないほど愛情を注がれても、時々本当にこの二人が両親なのか疑うことがあります。覚えていない空白の期間があるため、少しの疑心があります。
二つ目に、記憶を失くすトリガーが分からないことです。何があったのか、どんなことをしたのか何も分からないため、いつ記憶が失くなってもおかしくないという事実が頭の片隅にいつもあります。
幸せな思い出も、つらい思い出も、自分自身のことでさえ忘れるので、寝ることが出来ない日もありました。
幸せなことがあるたびに、横になることが怖くて寝ることが怖くて枕を濡らしたことがありました。
そんな風に怖がりながらも、特に何もなく約15年過ごしてきてVtuberを始めたという感じです。
2回目の記憶喪失
記憶喪失した日の1~2か月前からは、就活や配信業、テスト、研究、脱走するじじいの回収などかなりの多忙で精神的に参っていました。
配信がある意味息抜きになってはいましたが、それでも追いつかないくらいには疲れていました。
そのころから、毎日の生活で物忘れが激しくなり、昨日の話が思い出せないことや、自分がしたかったことを多々忘れることが増えに増えていました。
ある日、テストがあった日でした。
「テスト疲れた......あかん.....むり~~~」
と言いながら研究室に帰り、小説を読んで、なんかわからんけど変な文章を打ち込んで泥のように眠りました。(この日も記憶が非常にあいまいで、まだはっきり覚えていません。)
目が覚めたらなぜか先輩の席で寝ていて、起きたら今日何をしたのかも覚えていなくて。同じ部屋の友人に聴けば、病院行ったら?などと言われました。
「あ~~~~~~~~また記憶飛んだんだなぁ~~~~~~~」
なんて案外他人事のように思っていました。
とりあえず自分のスマホを見れば知らないtwitterのアカウントがあって、開設日と卒業した先輩を覚えているという事実から1年間分くらいの記憶を失くしたんだと確信しました。
スマホに知らないアプリは入ってる、めっちゃ知らない人と会話してるなど、色んな変化があって中々面白いな、なんて思いながら見返していました。
その後Discordで相談して、自分のアーカイブを見直したり、仲のいい子と通話して色んな思い出話をするにつれて、頭の痛みと共に段々思い出してきた。という次第でした。
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ということで、記憶喪失の話をしました。いまだに後遺症のような形で、人を忘れたり思い出したりを繰り返しています。
ある意味2回目の記憶が早く戻ったのは、Vとして活動してきた記録が多く残っていたからかなと思っています。
Vしてて.....よかった~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!
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