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33・モラ逃げ。公立小学校の転校手続き。

 夫の度重なる暴力とモラルハラスメントに耐えかね、もう家を出て行こうと決めた時、下の子は公立小学校に通っていました。

一般的には転校となると担任の先生経由で手続きを進めていくかと思います。

しかし、担任の先生と言えど人間。どこかで引っ越しの話が漏れたら・・・と考えると気が気じゃありませんでした。引っ越したことを知って、夫が学校に乗り込んで、引っ越し先を教えろと詰め寄る可能性だってあります。
(先生が応じるかは別としてね)

これはどうしたらいいのか。

 私は市役所の学校関係を取り扱っている学務課へ相談しました。

「夫からのDVがあり、夫には知られないように引っ越しをしたいのですが、小学校の転校手続きを内密にできる方法はありませんか。」

すると、今住んでいる市町村の学務課と引っ越し先の市の学務課で直接やり取りをし、学校を経由しなくて済む方法があると教えてくれました。

但し、DVがあったことを証明する「DV相談証明書」と、「引っ越し先の賃貸契約書のコピー」の提示が必要とのことでした。


 この、DV相談証明は、市のDV相談センターで発行してもらうことができます。
これはDV被害を証明するもの、というよりは「DVで悩んでおり、それを公的機関に相談をした証拠」だということでした。

私はDV相談センターで複数回の相談を終え、引っ越しを決めたとき、この証明書を発行してもらっていました。


 まず、電話で双方の市の学務課へ連絡を入れます。
「DVに合っていて、子供を連れて引っ越します。夫に知られないよう引っ越すため、転校先の小学校が外部に漏れないように手続きをしたいです」

ここからはもう、現居住地の学務課、転入先の市の学務課との直接のやり取りとなりました。

私がしたことは
①新住所へ郵便物が届くようにすること(※郵便局にて。別記事にて方法を書く予定です)
②転入先の市の学務課へ「区域外就学の申請書」と「DV相談証明書(コピーでも可でした)」、「賃貸契約書のコピー」を、郵送で提出すること。
③転入予定の小学校に連絡し、事情説明と登校の仕方、学用品などについて聞いておくこと

でした。

③に関しては、転入先の学務課から先に連絡しておいてもらい、話を通してもらってから私が連絡するようにしました。その方が話が通じやすいだろうから、ということでした。

提出する書類はすべて新住所へ届くように手配しました。
引っ越してそれらの郵便物を受け取ったら、申請書をすぐに記入して、DV相談証明書と賃貸契約書のコピーを添付し、郵送にて提出しました。

 こうして、通っている小学校には「転出をする」という事実のみを知らせ、転入先の小学校名はおろか市町村までもを知られずに手続きをすることができました。


 ちなみに、どうして公立小学校なのに区域外就学になるのかというと、まだ住民票を移していないからです。
住民票を新住所に移してしまうと、離婚成立までは別居中といえど夫はまだ戸籍上の夫です。閲覧しようと思えば閲覧できてしまうため、離婚成立までは住民登録を移すと居場所を知られるリスクが高いのです。

ですので、この手続きにより
「ここの通学地域以外の住所に住民登録がありますが、この地域に引っ越して来ているのでここの小学校に通学しますよ。
そして理由は父親の家庭内DVなのですよ。」

ということになったわけです。

 どこで誰が口を滑らすかわかりませんし、モラ夫がどんな手を使って調べようとして来るかもわかりませんので、新住所の扱いには細心の注意をした方が良いと思い、以上のような手続きで転校しました。


 最後になりますが、前居住地の小学校の担任の先生には引っ越しの1カ月ほど前にご報告しました。そして、子供からの情報漏れを防ぐために、黙っておいてもらうことにしました。
先生は、「お別れ会をしたりお手紙を書くことも出来ないから、子供たちにとって悲しいお別れになってしまうかしら・・・」ととても気にかけて下さいました。



 登校最後の日は、給食を食べ終えたら迎えに行くことになっていました。
先生は数日前に私に相談してくれて、最後の授業である4時間目をお別れ会のゲーム大会にしてくれました。そこで、うちの子が引っ越すことを発表し、「だから最後の授業は、クラスみんなで楽しく遊びましょう!!」と。

 突然の引っ越しで、しかも直前まで黙っておくなどというやり方でしたので、ご心配をおかけしたと思います。そんな中、最後まで子供の気持ちを大切にし、楽しいお別れ会をしてくださった先生には感謝しかありません。
本当にありがとうございました。



まだまだ未熟なnoteですが、サポートして頂けたら嬉しいです。私の体験談が少しでも誰かの勇気になってくれたら…!モラハラや離婚問題に苦しむ方のために、note投稿を続けていきたいと思っています。