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玉露をいただく

玉露を初めてきちんと淹れていただき飲んだ時、

思わずのけぞった人がいるというエピソードを、嘘じゃないんだ!と信じられました。


本当に少量。

お神酒でもこんなに少量なことないってくらい、

小ぶりのおちょこのような茶杯に淹れていただくのですが、

(その量もいいのか、)

ひとくち口に含むと、あれ?日本酒を飲んだのかしらと思うような香りの立ち上り方で、

爽やかな潮のような若葉のような甘い香りが鼻を抜けていきます。

長く口の中に存在感を示す嫌みの無い甘さも心地よい。


その衝撃が忘れられず、

玉露を自分でも購入。


「八女伝統本玉露」

日本政府承認の地理的表示保護制度(GI)の認証を受けた唯一の玉露とのこと。

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福岡県南部の八女のエリアでしか採ることのできない、

旨味甘みをぎゅっと閉じ込めた藁を用いた被覆製法でつくられるという。


茶葉は驚くほど美しく整い、

深い緑色。

細い針のようでさらさらと心地よい質感で、

すでに潮に似た青いかおりが広がる。

このまま食べてしまいたいくらいの薫りのよさ。

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専用の小さな茶器で、

説明の通り40℃ほどまで湯を冷まして、

2分ちょっと抽出。


繊細で芳醇、

少し塩味すら感じるようなアミノ酸の甘さが

のどの奥をキュッとさせる。

頭の上のほうにまで香りが上がっていく感じ。

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これが究極の煎茶、玉露か…


*八女伝統本玉露(https://yame-teashop.com/)

やっぱり専用の茶器で淹れて、小さな茶杯でゆっくり味わっていただくのが幸せでしょうか。

|記事:2020年12月9日

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