ヨガをはじめる〜今年やりたい10のこと〜

「昨日が春分の日。
元旦、立春に続いて3度ある新年の最後のチャンスだよ。
みんな、今年の目標は決まった?
まだなら急いで。
まだ間に合うよ。
1年かからないもの、1年かけたいもの、3年5年かけたいもの。
いくつあったっていいんだよ」


春分の日の次の日、まりかは職場近くのヨガスタジオにいた。
男性の先生がひとりで開いている、8人でいっぱいになる小さなところだ。
旧市街地から急な坂を降りた途中、周りには家がない静かなところだ。


体育はつねに2、運動なんてしたことがないまりかは、なぜヨガに通おうと思ったのだろう。
理由なんて何でもいい。
まりかのハートが、ここに来たいと叫んだのだ。


よけいな肉がひとつもついていないのに、ガリガリ感のない先生は、料理研究家のマロンさんにちょっと似ている。
「まりかちゃん、おへそを上げて!
そう、ナイス!」
と、生徒をファーストネームで呼ぶのも、いやみがない。
木々に囲まれたスタジオは、木の匂いがして、夜クラスはランタンのほんのりした明かりが心を和らげた。


ヨガに通い始めたのは、伯父が亡くなり、父が老人ホームに入って、ひとりの時間ができたから。
介護ストレスででっぷりした体をどうにかしたいし、血液検査も心配。
何より、きらきらした還暦を迎えたいのだ。
ただやせるのでもなく、体重を減らすのでもなく、ココロとカラダとアタマがしっかりつながり、ご機嫌なさくらまりかでいたいのだ。


ということで、今年やりたい10のこと。


1. 週に一度のヨガがよいを続ける

2. 腹7分目、できるだけカラダによいものをとる

3. 通勤は週に3日は自転車、できれば1日は歩く

4. 自分ノートを毎日続けてご機嫌なさくらまりかを生きる

5. タカシと心地よいパートナーシップを築く

6. ライターの仕事を増やす

7. 本業のソーシャルワークで研修を受ける

8. 父が修理不要と放置した自宅の手入れをする

9. 娘のチヒロとほどよい距離を保つ

10. ひとり旅に出る


2024年のさくらまりか、ゆくわよ。

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