見出し画像

【短歌】ささやかな春


「ひさしぶり」
小さな砂糖を
かき混ぜて
こころに小さな
わたがしができる


どらやきを
密かにほおばる
その頬に
艶やかな春の
夜風がなびく

追い抜いた
あとにゆっくり
走る君
私は負けじと
チャリンコとばす

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?