見出し画像

【鳥取県・島根県】冬の山陰を満喫してきた!

はじめに

 2020年も残すところ、あとわずかになりましたね。みなさん、今年はどんな1年でしたか?私は、旅を通して新しい発見を重ねた1年でした!

さて、今回の47都道府県めぐりで訪れた先は、「山陰」地方です!山陰地方といえば、みなさんは何を思い浮かべますか?

観光といえば、「鳥取砂丘」や「出雲大社」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?しかし、実際は他にも多くの観光スポットがあるんです!

そこで今回は、12月に鳥取・島根を訪れた際の「旅レポ」を通して、山陰地方の魅力を存分にお届けします。

画像1

1 自然・歴史

鳥取砂丘(鳥取県鳥取市):観光可能な砂丘としては日本最大級を誇る海岸砂丘。南北2.4km, 東西16kmに広がる大規模な砂丘が広がる。

実際に砂丘に足を踏み入れると、こんな風景が広がっていました!

画像2

長い年月をかけて砂と風によって作り出された奇跡の造形美と言われる理由がわかりました。

砂丘を進み、起伏のできた丘に登ると、丘の向こう側には日本海が広がっていました!長い海岸線沿いを眺めると、気持ちもすーっと晴れてしまいました。

画像3

ちなみに、「鳥取砂丘」では、砂が靴に入り込むという代償の代わりに、圧巻の雄大な自然風景が見られます。絶景に代償はつきものですね!

石見銀山(島根県太田市):戦国時代後期から江戸時代前期にかけて最盛期を迎えた日本最大の銀山で、2007年にアジアで初めての鉱山遺跡として世界遺産に登録される。

採掘から精錬まですべて手作業で行われていた石見銀山では、今でも当時のノミの跡を実際に見ることが出来る坑道跡(=間歩)が残されています。

画像4

坑道はこんな感じ!少し暗くて独特の雰囲気が漂っていました。

画像5

石見銀山には、その他にも多数の製錬工房跡や住居跡などが残っています。 その中で、今回私が見学したのは「清水谷製錬所跡」です。

明治19年に大阪の藤田組が、仙山(せんのやま)の福石鉱床の金銀含有率と量に着目し、近代的な製錬所を建設しました。しかし、鉱石の品質が予想より悪く、また設備の銀の製錬能力もなかったことから不採算となり、明治29年で操業を停止しました。「清水谷製錬所跡」はその施設跡です。

実際の見た目はこんな感じでした!

画像6

19世紀後半に再開されようとした銀生産が頓挫した歴史を物語るような独特のオーラが辺り一体に醸し出ていました。

画像7

こちらの精錬所跡をさらに山奥に進むと、別の坑道や跡地があるのですが、こちらに向かう途中の山道はかなり暗く、人気も全くなかったため、訪れる際には昼間の明るい時間帯に複数人で行くことをオススメします!(笑)

2 神社仏閣

白兎神社(鳥取県鳥取市):神話「因幡の白うさぎ」の舞台であり、白兎神を祀る神社。うさぎが体を洗ったとされる「御身洗池」がある。皮膚病の他、縁結びにもご利益があると言われている。

道の駅から徒歩ですぐの場所にある白兎神社。道の駅でランチを済ませた後、参拝しました。一の鳥居をくぐると早速山道の両脇に石でできたウサギが立ち並んでいました。

画像8

二の鳥居をくぐると、八上姫(左)にプロポーズしている大国主命と、それを見守るウサギの砂像がありました。神話のクライマックスシーンを表しているとか。近くで見ると意外と大きい砂像でした。

画像9

古事記や日本書紀にも記されたことの由緒ある神社ということで、早速私も縁結びを祈願してきました!

出雲大社(島根県出雲市):「縁結びの神様」として有名な、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)をお祀りしている神社。大国主大神は、幾多の困難を越えて国土を開拓された国造りの神様であり、さらにその国土を天照大御神(あまてらすおおみかみ)に譲った国譲り神話でも知られている。国譲りの代償として造営されたのが出雲大社の起源とされる。

神々の国と呼ばれる出雲に、その象徴のように立つ出雲大社。

四つの鳥居をくぐると、拝殿が見えてくるので、まずはそちらでご参拝。二礼二拍手一礼という参拝が一般的ですが、出雲大社では二礼四拍手一礼が正式な作法になるので注意。

ちなみに第二の鳥居がこちら。「出雲大社に来たよ!」という証拠写真はぜひこちらで。

画像10

また、参道を歩いていると右手に見えてくるのが「ムスビの御神像」。大国主大神の前に海の向こうから「幸魂(さきみたま)・奇魂(くしみたま)」という魂が現れた「古事記」中のシーンを表したものだとか。

画像11

拝殿の裏に回ると現れる八足門は御祭神に最も近づける場所です。ここから御本殿を参拝します。

画像12

国宝の御本殿は、大社造りと呼ばれる日本古来の神社建築様式。1744年に再建され、平成20年から60年ぶりとなる「平成の大遷宮」が行われ、大屋根や千木などが新しくなったとのこと。見た目は、こんな感じでした!

画像13

そして、最後は神楽殿へ。正面には日本最大級の大注連縄(長さ13.6m、重さ5.2t)があります。」があることで有名です。

画像14

大柱連縄を近くで見るとこんな感じ。いや〜迫力満点ですよね!

出雲大社の敷地内にはウサギの石像も置かれています。私が見つけたウサギはこちら。さりげなく本殿を見つめる感じが可愛い…!

画像15

3 温泉

三朝温泉(鳥取県東伯郡三朝町):世界屈指の放射能泉であり、高濃度のラドンの含有量を誇る。浸かって良し・飲んで良し・吸って良しの三朝温泉と言われる。

画像17

趣向を凝らした個性的な内湯を有する旅館が軒を連ねる三朝温泉郷において、今回利用したのはこちら!

自家源泉かけ流し露天風呂を提供する「清流荘」です。

画像16

内湯も露天風呂も泉質が良く、旅の疲れを癒すことができました。お手頃価格で館内の湯めぐりも楽しめるので、おすすめです!

※日帰り入浴:大人1人¥800(11:00~21:00 ※利用時間は当日確認要)
効 能:慢性リウマチ・神経痛・痛風・高血圧症・動脈硬化・糖尿病・気管支喘息・消化器系疾患・肝臓疾患・胆道疾患・肩こり・腰痛・冷え性疲労回復など

※参照:「清流荘」

温泉津温泉(島根県太田市温泉津町):発見されてから約1300年の歴史を持ち、湯治場として評判の由緒ある温泉。現在もその薬効の高さから入浴者が絶えない。外湯は「元湯泉薬湯」と「薬師湯」の2箇所あり、両方とも源泉に一切手を加えない、生の温泉が浴槽に入っている。

画像18

歴史と由緒ある温泉津温泉郷において、今回利用したのはこちら!

画像19

日本温泉協会の天然温泉の審査で最高評価の「オール5」を受けた100%本物のかけ流し湯温泉を提供する「薬師湯」です。

「自然のままの温泉」と言われる湯に、早速入浴してみました。

最初入浴した際は熱いと感じたのですが、少し我慢してじっくり湯に浸かっていると、途中から体が温まってきて、居心地が良くなりました。最後には湯から上がりたくなくなるほどの気持ちの良さ。入浴後もしばらくの間、体がポカポカとしていて保温効果もばっちり。最高の湯でした。

画像20

また、レトロ調の薬師湯本館の建物は、大正初期に建てられた木造洋館の旧館と共に、温泉街でも最も重厚な趣のある建築物として知られているとか。街並みに溶け込んだ薬師湯の外観はこんな感じでした!

薬師湯の屋上からは、江戸時代からほぼ変わることなく残っているという町並みを眺めることができました。いや〜雰囲気からして虜になりました!

※日帰り入浴:大人1人¥500(土日祝/8:00~21:00 ,平日/9:00~21:00 ※利用時間は当日確認要)
効能:糖尿病を含む生活習慣病、神経痛、リウマチや関節炎、筋肉痛、五十肩、運動マヒ、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器、痔疾、冷え性、病後の回復、疲労回復、健康増進、切り傷、火傷、慢性皮膚病、虚弱児童、婦人病等

※参照:「薬師湯」 

4 グルメ

【魚】

サバ・アジ・白イカ(鳥取県)

サバ:「〆サバ」はじめ、サバの鮮度と味わいに感動しました。今回はなんと、たまたま立ち寄った道の駅で半額で漁港直送のサバをGETできました。新鮮な上に脂もしっかりとのっていて、まさに絶品でした。

画像21

アジ:道の駅のレストランで「アジのお造り」をいただきました。店内のいけすから釣り上げた魚をすぐに調理して提供するということもあって、提供時のアジはまだピクピクしていました。口に入れるとしっかりと歯応えがあって、新鮮度の高さを存分に感じられました。

画像22

白イカ:「白イカ入り海鮮丼」にのっていた白イカを堪能しました。新鮮かつ食べ応えありでとても美味しかったです。ちなみに、白イカとはケンサキイカのことで、一般に山陰や九州北部で漁獲される胴のやや短いものを呼ぶそう。白イカのコクの効いた甘みと柔らかさが絶妙で、海鮮丼全体の旨味を際立たせていました。

画像23

ノドグロ(島根県)

ノドグロ:「日本海の赤い宝石」と呼ばれる魚。今回はのどぐろ専門店にてお造りでいただきました。なんと言ってもその魅力は、見事な脂の乗り。味わいは深く、甘くて上品でした。煮付けなども食べてみたいです!

画像24

【地酒】

「元帥酒造」(鳥取県倉吉市):嘉永年間(1820年)創業の本店を鳥取県倉吉市の観光名所「白壁土蔵群」の一角に構える酒造。地元の米や水を使い、何よりも自然の旨みを大切にした酒造りを行う。平成30年3月に鳥取県新酒鑑評会で最優秀賞受賞、5月に全国新酒鑑評会で入賞。

夕方17時頃に訪問した「白壁土蔵群」エリアで唯一お店が営業していたのがこちらの「元帥酒造」でした。店内に入ると、奥から蔵元の方が出てきて、商品や酒蔵の説明をしてくれました。その方の説明によると、約170年にわたって銘酒を作り続けてきた倉吉市老舗の酒造だということが判明!

これはもう元帥酒造の日本酒を買うしかないですね。

画像26

早速購入したのが、「純米吟醸 生貯蔵酒」¥2200(720ml)と「梅酒 淡麗タイプ」¥1450(500ml)です。

画像26

どちらもホテルでじっくりと味わいを楽しみながらいただきました。純米吟醸は、米の旨みを感じるまろやかな口当たりでした。冷やしても常温でも美味しいですが、少し冷やして飲むのをオススメします!梅酒は、冷やしてストレートで飲むと、ほのかに日本酒を感じられました。その後は、炭酸で割って飲みましたが、これもまた美味しくいただきました。

※参照:「元帥酒造」 


【ローカルフード】

とうふちくわ:全国でも鳥取県中東部に見られる独特の加工食品で、木綿豆腐と白身魚のすり身をほぼ7対3の割合で混ぜて蒸し上げたもの。味は非常に繊細で、噛みしめるとふんわり豆腐の香りがする。

画像27

一世帯あたりの竹輪の消費支出額日本一の鳥取市において、ソウルフードとされているのが「とうふちくわ」なのだそう。

早速食べてみると、いつも食べている魚肉製のちくわよりも食感が柔らかく、わずかに豆腐の味わいが感じられるのが特徴で、非常に美味しかったです。ヘルシーである上に食べやすいともあって、おやつにもおつまみにも最適の「とうふちくわ」。これはもう、クセになること間違いなしです!

出雲そば:島根県出雲地方で広く食べられる、郷土料理のそば。一般的なそばよりも見た目が黒いのが特徴。粉の選別をせず、玄そば(殻のついたそばの実)をそのまま挽き込む「挽きぐるみ」と呼ばれる製粉方法で作るため、色は黒っぽくなるが、栄養価と香りが高く、風味と食感の良いそばが出来上がる。

画像28

出雲大社に参拝する際には、「食べずには帰れない!」というのがこちらの「出雲そば」。出雲地方には数多くのそば店があり、同じ出雲そばでも店それぞれに違いやこだわりがあるとか。

そこで、今回訪れたのはこちら!出雲そばの中でも「献上そば」という伝統を重んじ守り抜く本格的な手打ちそばの店「羽根屋」です。

画像29

私が注文したのは、「三色割子そば」。出雲独特の「割子」という器に入った冷たいそばでした。昔ながらの手打ちで仕上げられたそばが、割子の器に盛られていました。そばの風味もとても良いのですが、薬味とだし汁をかけることでより一層そばの味わいが引き立つのがポイント。とろろや天かす、山菜などがのった各段のそばの味を比べてみるのも楽しみの一つです!

画像30

次回は、「五色割子そば」に挑戦したいです。

※参照:「羽根屋」

おわりに

 さて、山陰地方の旅レポはいかがだったでしょうか?鳥取県・島根県ともに、観光スポットや地元グルメなど、数多くの魅力で溢れていることがお分かりいただけたでしょうか?

実際に両県を訪れた率直な感想は、「鳥取・島根、めちゃいいとこやん!」です。

自然豊かな土地に加えて、日本海側の恵みを存分に受けた海の幸など、両県ともにその魅力の多さに驚かされました。特に、温泉の豊富さは予想以上でした!

画像31

ぜひ次回は、今回の旅で堪能できなかった鳥取県東部と島根県西部に行き、現地の魅力を感じられたらと思います。

「もっちーの47都道府県めぐり」も残すところ、あと3県となりました。今後もお楽しみに!ご愛読ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?