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≪わたしごと48≫ハンズオン・ワークショップ

ものに実際に触れながら、観察する事、考える事、感じる事などを学ぶワークショップや教育普及をやりたいなと思っている。

以前のホーニマン・ミュージアムの記事にも書いたけれど、ハンズオンという美術館の作品や、民族博物館の資料に触れて学ぶという学習方法にとても興味があり、特にこどもに向けて出来たら良いなと思っていて、保存修復の仕事での、作品の扱い方、観察の視点などは、ハンズオン+教育と相性が良いのではないかと考えている。

何でも知識・情報をインターネットで得られるこの時代に、一つのものを長時間観察するという事は、なかなか普段の生活で無い。見たと思っても実際に全然見ていなかったと良く気づかされる。

"良く観る" という事は、保存修復の仕事に於いて必須のスキルであり、おそらく一番大切な部分だ。良く観る事に必要なものは、好奇心であったり、そのものに対するリスペクトや愛着、問いを持つ力だと思う。もしくはその逆で、良く観るから問いが生まれたり、好奇心が刺激されたり、よって愛着が生まれるのかもしれない。

目で見ると共に大事なのが触ることで、触ったり持ったりすることで、ものとのコネクトが体験となる。感覚から得られる情報というのは、とても大きい。仕事でいろいろなものを扱わせて頂くが、やはり触るというのは特別だ。

例えば、3億年前の事はいくらでもインターネットで知識として学べるけれど、3億年前の化石を手に取るという事は、全く別の次元だ。もちろん知識を持つのは大事で、その知識がものを通して想像力と結びつくところに、感動があり学びがあるのだと思う。

なので、そんな学びの為に貢献出来たらいいなと考えている。

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