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『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない』心理療法ACT入門5⃣

<ACT よりよい人生を創造する知恵>

第2部 あなたの内面世界を変える

第5章 思考は単なる物語である

魔女ラーニャ「今日は、ディフュージョンのテクニックを紹介するわ~。」

猫マナ🐾「うん。誕生日の歌を歌った以外にもあるのね。それにしても、何度も何度も思考は、物語だ、って繰り返されてるよね?」

魔女ラーニャ「そうよ~。思考に囚われないことがよりよい人生を創っていく上で最重要っていってもいいぐらいだからよ。

思考が語る物語が真実かどうかではなく、

・この思考は、人生を向上させるための効果的な行動をおこさせてくれるだろうか?
・この思考は、わたしがなりたい人間になるための助けになるか?
・この思考は、求めている人間関係を得るための助けになるか?
・この思考は、目標達成の手助けになるか?
・自分が価値を置いているものとつながるための助けになるか?
・長い目で見て、豊で満ち足りて、意味ある人生に導いてくれるか?

こういう視点に立つことがとても大切だって言ってるわ。」

猫マナ🐾「ふうん。思考って、無意識レベルで何千、何万と生じているって聞いたことがあるけど?」

魔女ラーニャ「うん。そうよね。だから、まず、

①不快な感情に気が付くこと、そして、

②そのときの思考に気づくというのは、とても大切になってくるわね~。」

猫マナ🐾「ラーニャは、意識的にディフュージョンした思考とかあるの?」

魔女ラーニャ「あるわ~、あるわ~。たっぷりあるわ~w例えば、

・「わたしは、だめな魔女」

・「わたしは、孤独な魔女」

・「わたしは、居場所がない魔女」

他にも結構あるわよ~。」

猫マナ🐾「結構シリアスだね~。」

魔女ラーニャ「そうなのよ~。思考をシリアスに捉えたらいけないって、書籍でも語られているけれど、そのとおりなのよね~。

以前は、上記のような内容を真剣に捉えていて、フュージョンしていたからまぁ、何かミスをしたら長々と落ち込んでいたし、孤独を感じるこも多かったわ。」

猫マナ🐾「しんどそう~。」

魔女ラーニャ「こういう思考って、真実身をもって迫ってくるのよね。そこで、書籍を元にトレーニングしたのが、このセンテンスを読むこと。

・「わたしは、バナナだ。」


猫マナ🐾「ぷぷぷ。ラーニャは、バナナだ🍌」

🍌🍌🍌🍌🍌🍌🍌🍌🍌🍌🍌🍌🍌🍌🍌🍌

魔女ラーニャ「ね?そんなわけないって思うでしょう?ナンセンスな文章よね。

それと同じぐらい、自分に語ってきた不快な思考も単なる言葉の羅列にすぎないって思えるようなった状態が、ディフュージョンよ。」

猫マナ🐾「あぁ、なるほどね。」

魔女ラーニャ「何かミスをして、

・「あぁまた。わたしは、だめな魔女」思考

が生じたら、”わたしはバナナ”と同じぐらい、この思考と離れるの。

すると、確かに今回こういうミスをしたけれど、こう改善すればいいし、それに生身の人間なんだから仕方がないよね、などと、不快な感情を生まないようにできるようになったの。」


猫マナ🐾「ふぅん。ダメな人間なんて、一人もこの世にいないもんね。真実なんて大そうなものを持ち出すとすれば、より真実に近いのは、

・「ダメな人間はこの世に一人もいない」

だね。だって、完璧な人がいないんだから。その意味では完璧。」

魔女ラーニャ「うふふ。マナは悟ってる

それにね、ディフュージョンが進むと人からの誹謗中傷にも心囚われたり傷ついたりってことが大幅に減ったのよね。」

猫マナ🐾「ラーニャ、確かに以前は従妹の魔女仲間たちの評価に落ち込んだりしてたよね~。もうだめ魔女だって。」

魔女ラーニャ「本書にもあったけれど、

自己批判に、いいことはない

わ。

生きる力を減らすだけじゃなくて、持っている実力も失っていくし、それにね、ダメ出ししてくる人たちにばかり注力してしまって、かっこうの攻撃の的にもなってしまうわ。」

猫マナ🐾「いじめやモラハラを悪化させてしまうのは、自己批判が大きな原因だもんね。」

魔女ラーニャ「自己批判は自分を攻撃していることだからね。いじめやモラハラの攻撃を自ら強めていることになってしまうわ。防御の盾をたてるどころか、防衛方法も知らず無防備なうえに自分自身に矢をたててるの。

ディフュージョンすれば、飛躍的に自己批判が減少していくし、囚われなくなるの。

書籍では、ディフュージョンテクニックとして二つ紹介されてるわ。

まず、

心が相も変わらぬ物語を持ち出して来たら、すかさずそれに感謝する。温かみとユーモアを忘れず、心の驚くべき作話能力に真剣に感謝。

・「出たわ、お前は、本当にいけない子。」物語、人の作話能力たるやすばらしい~、感謝!

・「どうせ、痩せられない」物語、ありがとう。バナナ級の物語。ありがとう。

って具合かしらw

次に、

ネガティブな思考を声がユーモラスなアニメのキャラクターや映画やテレビ番組のキャラの声で聴いてみる。

猫マナ🐾「?効果ある?面白そうではあるけれど。」

魔女ラーニャ「好きなキャラクターや俳優さんたちで、実際に試してみるといいわ。

志村けんさんでしてみたり、さんまさんでしてみたりw

わたしはね、お笑い芸人2人コンビで、

コント的にネガ思考のセリフを言っていることを想定してみるわ。ほら、お笑い芸人の人がたとえ相方に、

・「ほんまおまえは生きとってええんか?」

・「ほんま、3度煮立ってもふやけんばかやな」

・「なんねん、ばばぁもええとこやな。」

って言っててもパロディってわかってて、くすってなるだけでしょう?そうやって、相方さんみたいに受け止められるようになってたら、思考とディフュージョン

・「こんな幼稚園児でもできること、おまえはできんのか?」

これはモラハラ度高くて、ディフュージョン易々とはできないかもしれないわね~。」

猫マナ🐾「幼稚園児のほうが、MBAとった人たちより創造性が高いって研究あるよ。それに、わたしなら、

・「モラハラの決まり文句ですね。ネタに記録しておきます。」

かな。」

魔女ラーニャ「マナは、ディフユージョン常にしてるわね。ヨガ的やスピ的には、第3の目が開けてる、っていうのかもw」

猫マナ🐾「どうだかね~。じゃぁ、もう思考もそこから生じるネガな感情もコントロールできそうだね。」

魔女ラーニャ「結果として、思考・感情コントロールが完成されることもあるけれど、それを目的としてディフュージョンしない方がいいんだって。むしろ、思考・感情コントロールを目的にしたらだめって書いてあるわ。

思考・感情は、コントロールする対象ではなく、距離を置く

これが鉄則なんですって。結果として、思考や感情のコントロールがうまくなることはあるけれど、

思考や感情を鎮静化することが目的じゃないのを意識しておくことは、大切。」

マナ🐾「なんで?」

魔女ラーニャ「思考や感情はコントロールできないか、非常に難しいものだからよ~。小さな怒りや小さな悲しみ、そういうものならば、コントロールはできるけれど、大きなものは、誰だってコントロールはとっても困難だから、コントロールを目的としてしまうと、失敗したときに自責してしまうことになりかねないの。」

マナ🐾「なるほど、元も子もないってことね。

ねぇ、ねぇ、目標達成させたり、わたしたちの幸福度を高めるような思考なら、フュージョンしていいんだよ、ね?」

魔女ラーニャ「ラスハリスさんもそれはいいって言っているわ。

それでも一度ディフュージョンすべきって、本書で語ってる。

積極的に採用したい物語にせよ、一度距離をとることは大切みたいよ。わたしたちの記憶って、エピソード記憶って言って、物語的に記憶しているわ。物語は、よりよい人生を創造するために活用すべきってことかしら。」

猫マナ🐾「うむふむ。」

魔女ラーニャ「明日は、ディフュージョンではまりがちなことを第6章でみていくから、マナ、良かったら対話に付き合ってね。」

猫マナ🐾「いいよ~。

ダイアログは、創造の基本なんて言われたりするもんね。ACTとダイアログで、生きる価値のある人生を創造。

本当かどうかではなく、役に立つ物語であるか、否か。そんなエピソード記憶で思考を構成できたら人生変わるね。

わたしは、もうとっくにできてるけどね。

美味しいごはんに、居心地のいいソファ、それからラーニャ。」

魔女ラーニャ「うふふ、マナ、大好き♡」


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目を通して頂き、ありがとうございました。


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