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陸奥賢さんの七墓巡りに合流する。その前に、タコ神輿体験みたいなものをしている。参加者の中に作家をしているという、この近くの出身の方がいて、彼女の話を聞いたりなんかして歩いて行く。野口さんは陸奥さんによく質問していた。私が覚えているのは、秋葉原のような場所があり、メイドみたいな格好をした女の子がビラを配ったり客引きをしたりしていて、そこはその前は電気関係の様々な店のある商店街のようになっていたことだった。さらにその前は死に纏わる場所であった訳だが、その痕跡は殆ど目には見えず、体験できる訳ではないからあまり想像がつかなかった。立派なマンションは、被差別部落の人々に建てられ、皇族がそこに足を運んだ記録、碑が残されていた。ヨドバシカメラだったか。そこは火事が起きて人が飛び降りて死んだ。現代の死のイメージと、過去の死のイメージが重なった場所なのだ。

飲み会でもしようという流れになっていたが、野口さんが消えた。皆心配しつつも夜遅くに空いている店はないか探しており、私は京都でのチェックインに間に合わせるために途中離脱した。その時に、しんめいさんから、明日は京都で先生とセッションをする、という話を聞いた。楽しそうなので、混ぜてもらいたいと頼んだら、それが叶った。本当かな?と思いながら連絡先を交換し、京都の方へ電車に乗る。車窓は暗くてほとんど何も見えない。タワーの様なものを見たかもしれない。外国人のカップルが、一人人を挟んで会話して、その挟まれた人が途中で席を譲っていた。その様子を、また別の女性はじっと見ていた。京都に着くと川沿いだった。夜の川。前を二人の男の子が歩いている。

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