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ペーパームーン(映画のすゝめ:B面)

B面映画第二弾。



2.ペーパームーン

ざっくりあらすじ

母親を失った9才の少女が、ある男と仲良くなっていく。
しかし、その男は詐欺師。
2人は親交を深め、徐々に詐欺の相棒となっていくのだが…。



こんな感じの映画。

この映画は至ってシンプルだし。ぶっちゃけて言えば、設定の目新しさもない。



しかし、この映画を挙げた個人的な理由がある。





初めて観たのは小学校6年の時でした。

テレビで放映されてたんですね。





それまで、地上波で観る映画といえば、ホームアローンとかマスクとか

こういうのは観るじゃないですか?小学生だし。

そんな当時、なんの気無しにテレビ付けてたら、ペーパームーンが始まったんですね。

NHKかBSだったと思うんですけど。






そしたら、めちゃくちゃ面白くて

エンドロールまでずっと釘付けにされた。




当時僕は11歳で

自分が生まれるより前に作られた映画って観たことなかった。

しかも、モノクロ映画。
(正確に言うと、既にカラー映画を作れた時代ですが、モノクロで撮られてる。)

なのに、当時小学生だった僕の気持ちを掻っ攫っていった訳で。






派手な演出やアクションはない。

色もない。

知ってる俳優もいない。

なのに、これほど釘付けになる映画。

初めてでした。






この映画を境に、僕は巨匠達の映画を観るようになりました。

ヒッチコック、キューブリック、ゴダール、コッポラ、etc…


多くの旧作映画を観るきっかけになった映画。


ペーパームーンを観ていなければ、最新超大作しか観ない人間だったかもしれない。。。


それ程に大きな分岐点になった一作。
僕の人生にとって偉大な一作。









時は経ち、中学生になった頃、

この映画をもう一度観たいと思った僕は

VHSを探してて。そしたら絶版で。

そしたら高校生の時、DVDが突然発売されて。

小遣いで買いました。どうしても観たくて。手元に置いておきたくて。

数年ぶりにペーパームーンを観て。

やっぱり、好きだなって。

20歳過ぎてからも観たりして。

何度観ても好き。思い出補正もあるけど。






映画史でいえば、テータム・オニールはアカデミー賞を最年少で受賞してて、名作として扱われてるけど。

馴染みのない日本人には

「そんな昔の洋画、知らんがな」ってなるとは思う。わかるよ。その気持ち。





でも、知って欲しい

純粋に小学生が観て、めちゃくちゃ面白いと思える映画が

ずーっと、昔に作られてたということ。

不朽の名作は、時代を越えても面白い。



人生のオールタイムベストを作るなら、必ず入れたい1本。


ちゃがね。

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