そして彼女に

彗星ラジオより。去年の秋頃書いたもの。

手紙。の元台本。


愛なのか恋なのか好きなのか嫌いなのかわからない錯乱した瞬間は、当の本人は大変だけど、面白いし、美しいのではと思っていて。ただそんな瞬間の切り取り方や解釈、伝え方、は、難しい。ただかっこつけたいようにも受け取れるし、本音なのかわからなくなったり、目を背けたくなるような恥ずかしさだったり。そもそもこの曖昧さが、全ての人間にあるものなのか。あったとしても、人それぞれ把握しているものなのか。性格上私自身物事を白黒はっきりつけたがることの方が多いのに、感情に対しては曖昧さを求めてしまうのは、本音か、救済か。そんなことを考えるきっかけになりました。なんせ展開が書いただけだとちょっと痛くて恥ずかしいなと自分で思ってしまったから…ただ、今の自分で、今の自分の言葉で、嘘をつかずに、背伸びせずに書く、ということは自分の中で確固としてもっていて。今言葉として表現できるのはこれだけだけど、これは小説ではなく芝居の原点だから、ここからの演出であったり演技で想像に近いところに、また、外れてももっと面白いものを、目指していくんだなぁと、毎回改めて、心に刻まれる。もちろん言葉としてもっと表現できるようにだってなりたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?