深夜放送の金字塔・オールナイトニッポン、プロデューサーが語るこの時代のラジオの魅力

ニッポン放送で40年近くラジオに携わってきた上柳昌彦アナウンサーが、東京・有楽町に関わる様々な人をゲストに迎え、有楽町の魅力やそこで生きる人の思いを聞くポッドキャスト番組「有楽町ひとさんぽ」。

今回のゲストは、いまなお続くラジオの深夜放送の金字塔「オールナイトニッポン」でプロデューサーを務める冨山雄一さん。NHKからニッポン放送に転職した経歴の持つ冨山プロデューサーがオールナイトニッポンについて伺います。

NHKを辞めてニッポン放送へ入社

冨山プロデューサーは元々NHKに入社されたんですよね。

NHKテレビを経て、ラジオセンターに配属されました。でも『ラジオ深夜便』を聞いたことがあるくらいで当時はNHKラジオを積極的には聞いていませんでした。そんな僕ですが今でも放送されていますが『NHKジャーナル』というニュースをきっちり伝える番組のディレクターになりました。取材の他に10分ほどのディレクターレポートもあったんです。

自らレポートしたんですか？

そうなんです。喋ったんですけど、僕はら行の滑舌が甘いところがありまして。2本目のオレオレ詐欺のレポートを作って全国放送でお伝えしたんですけど「オデオデ詐欺」に聴こえたみたいで（笑）放送後、「新種の詐欺ですか？」という問い合わせがあったと聞いてます。そこから僕のレポートは事前収録になりました。

すべての駅から富士山が見える岳南電車から生放送

ニッポン放送に入社してからは一緒に仕事をすることも多いですが、一番印象深いのは岳南電車からの放送ですね。

当時ちょうど富士山が世界遺産に登録されるということで。富士山放送局みたいなことをやろうと。他の番組が富士山五合目から番組をしたり、山小屋に電話をつなぐ中で、うちはすべての駅から富士山が見えるという岳南電車。上柳さんは周りにあるものを楽しむ属性が非常に強いと思って。

そうですね。東京スカイツリーが開業した時も、ツリーの周りを歩きましたもんね。

岳南電車も全部の駅から富士山が望めるっていう記事を上柳さんが見つけてきてくれて。その週末に観に行って。一両列車を借りて移動しながら生放送をしました。

オールナイトニッポンは同じ時間の流れを共有すること

そんな冨山さんは今、オールナイトニッポンのプロデューサーをされています。

YouTubeLIVE、インスタライブで生配信が出来る時代ですけど、オールナイトニッポンの深夜1時とか深夜3時に生放送で話している、自分だけが起きている感覚の共有。ファンやその人の活動に興味がない人も集まってくる感じがありますよね。今の時代ですけど、また1つの大きなうねりになっているという気がしますよね。

同じ時間の流れを共有している連帯感というか、運命共同体みたいなものを感じますね。高田文夫先生がよく「ラジオは長屋だから隣に住んでる人とも仲良くするんだよ」と言うので、僕も『あさぼらけ』という朝の番組でオールナイトニッポン0の放送を受けたりして。それによってリスナーの方も交流しに来てくれて。楽しいですね。

有楽町はこの街にしかない店がある

冨山プロデューサーが思う有楽町の豊かさは？

有楽町でいうと大人の街のイメージがあったんですよね。お昼時にリフレッシュしたくて出るんですけど、歩くだけでリフレッシュできる感じとか。あとお店がどの街にもあるいわゆるチェーン店ではなくて、この街にしかない飲食店が多くて。僕は東京交通会館の地下1階でお昼を食べて三省堂で本を物色して、その本を持って日比谷公園やはまの屋パーラーに行きますね。

いつも忙しくしているように見えたけど、意外と優雅な時間を過ごしてますね（笑）

本当にいい街だと思いますね（笑）

全編はポッドキャスト「有楽町ひとさんぽ」で公開中。ニッポン放送のオールナイトニッポンでプロデューサーを務める冨山雄一さんが出演。「有楽町ひとさんぽ」はポッドキャストで聴くことができます。全編無料です。​

「有楽町ひとさんぽ」は、有楽町の街の新しいテーマソングを公募するプロジェクト「有楽町うたつくり計画」と連動した超ローカルポッドキャスト番組です。有楽町で働く方、生きる方をゲストに迎え、街の魅力や歴史、展望などを伺っていきます。

＜有楽町ひとさんぽ＞
毎週月曜日、最新エピソード配信予定。
「有楽町うたつくり計画」公式サイトほかポッドキャストで聴取できます。

＜有楽町うたつくり計画＞
有楽町の街の新しいテーマソングを創り上げる楽曲募集企画。
一次審査通過者は、音楽プロデューサー・本間昭光さんとのワークショップを通して、楽曲をブラッシュアップし、有楽町の”まちうた”をつくりあげていきます。詳細は公式サイトをご覧ください。
公式サイト：https://www.1242.com/project/yurakucho

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