創業は大正時代!有楽町の老舗お食事処「いわさき」ご主人 岩崎博茂さんの江戸っ子トーク!?
ニッポン放送で40年近くラジオに携わってきた上柳昌彦アナウンサーが、東京・有楽町に関わる様々な人をゲストに迎え、有楽町の魅力やそこで生きる人の思いを聞くポッドキャスト番組「有楽町ひとさんぽ」。
今回のゲストは、有楽町老舗のお食事処「いわさき」店主 岩崎博茂さん。大正時代から有楽町で働く人のお腹を満たしてきたお店。その歴史について伺っていきます。
お店を継ぐきっかけは学校を辞めたから?
いつ頃からお店はやってらっしゃるんですか
定かじゃないんだけど、ここでやってるのは終戦後で昭和21〜22年だったと思うんだけどな。
ガード下でやってた時は大正時代のおじいちゃんの代からやってる。その頃はおでん屋だったね。
その頃のお客さんはどういう人が多かったんですかね
新聞社が昔からあったじゃない。記者の人も来るし、それに関連した人が出入りするでしょ。新聞社に用があったら昼飯に合わせて飯食ってから行くんだよ。昔はそんなやたらご飯屋さんなんてなかったでしょう。
博茂さんはこの「いわさき」で働き始めたのはいつぐらいなんですか
17歳。学校クビになっちゃったから、行くとこないんで働いたよ(笑)タバコ吸ってたのがバレてね。酒はバレなかったんだけどな。
(笑)ということは博茂さんは17歳からずっとここで働いてらっしゃる?
人を使ってて追い回しですよ。なんか通ると冷蔵庫から出して「はい」ってお客さんに出してたよ。板前なんかはその頃まだやらないよ。17歳に刃物持たせると危ないから(笑)
仲睦まじいおしどり岩崎夫婦
このように飲食やってらっしゃいますけど、ご自身でご飯食べに入ったり飲み入ったりはどこに行ってましたか
だけど俺は気取ってるから飲みに行くときは六本木だもん。
(笑)いや気取ってるの知ってるんですよ実は。前に夜中に飲みに行ったら。様子の良いオシャレな男女が現れてそれがいわさきのご主人と奥様だったんですよ。
そうなんだよ。その時うちの女房は毛皮のコートに下サンダルだよ。そしたら駅前の交番で補導されてるんだもん。俺は年の暮れになるとしょっちゅう交通整理で地元の当番で見張りをやるんだよ。だから「てめえうちの女房の顔ぐらい覚えとけよ」って言ったもんね。
奥様とはいくつで結婚したんですか
僕が20歳。女房は22歳。うちの女房は姉さんがお産してその子守で元々来ていたんだよ。姉さんっていうのは俺の親父の女房で後妻のことね。うちの家系図ったらわからないよ。爺さんが貧乏なガキを片っ端から養子にしていたもん。
60年間から見てきた有楽町の歴史
1964年東京オリンピック前後は好景気だったと思うんですが、どんな雰囲気でしたか
オリンピックの前は良かったんだけど、始まったらガーンと売上落ちたよ。だって飛行機飛ばして五輪のマークを空に書いてるんだもん。みんな飯なんか食ってらんないよ(笑)みんなテレビ見入っちゃうんだよ。
寿司屋横町はご主人行かれたんですか
18歳ぐらいからあったから真ん中辺に一番高い店があったんですよ。そこに一度親父に連れて行かれて、何しろネタがいいからそこが行きつけになった。ウニとイクラとアワビと赤貝を食べてたね。俺はマグロ食わないの。昔はトロなんて捨ててたもん。
時代とコロナに戦い続ける「いわさき」
最近有楽町もだいぶ変わりましたね。お客さんはどうですか
あのね、こういう店は昔の店だから今の若い人は毛嫌いするってわけじゃないけど、若くてこういうところ来る人は頭おかしいんだよ(笑)客入りも春先は良かったんだけどね。コロナで夏場になってきてから急に景気悪くなったね。お店借りている人も俺みたいに土地持ってやってる人は大変だよね。頑張っていきたいよ。
全編はポッドキャスト「有楽町ひとさんぽ」で公開中。有楽町の老舗お食事処「いわさき」店主 岩崎博茂さん「有楽町ひとさんぽ」はポッドキャストで聴くことができます。全編無料です。
「有楽町ひとさんぽ」は、有楽町の街の新しいテーマソングを公募するプロジェクト「有楽町うたつくり計画」と連動した超ローカルポッドキャスト番組です。有楽町で働く方、生きる方をゲストに迎え、街の魅力や歴史、展望などを伺っていきます。
<有楽町ひとさんぽ>
毎週月曜日、最新エピソード配信予定。
「有楽町うたつくり計画」公式サイトほかポッドキャストで聴取できます。
<有楽町うたつくり計画>
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音楽プロデューサー・本間昭光さんのワークショップを経て有楽町の街のテーマソングが決定!受賞アーティスト5組の楽曲も聞けます。詳細は公式サイトをご覧ください。
公式サイト:https://www.1242.com/project/yurakucho
いわさき
住所:〒100-0006 東京都千代田区有楽町1丁目6−9
電話:03-3591-4740
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